〈あらすじ〉

 恐竜が駆け抜け、氷河期が過ぎゆき、先住民族の男女が出会ったアメリカのある場所に、1907年、一軒の家が建つ。そして1945年、戦地から帰還したアル(ポール・ベタニー)とローズ(ケリー・ライリー)の夫婦がその家を購入する。

 そこで生まれたリチャード(トム・ハンクス)は、マーガレット(ロビン・ライト)と恋に落ち、やがて結婚。両親と同居し、喜怒哀楽を分かち合うが、マーガレットが50歳を迎えた日、2人は思いがけない時へと迷い込み……。

〈解説〉

 ロバート・ゼメキス監督のもとに『フォレスト・ガンプ/一期一会』のスタッフとキャストが再集結。ある地点にカメラを固定し、その場所に暮らす家族を、時代を交差して描く。T・ハンクスとR・ライトが最新VFX技術によって、10代から70代までを演じている。104分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆人が死んでも記憶は残る。戦後アメリカ家庭の明朗な一断面。そして、いささかの無常感と若さ故の失態。TVの魔力も。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★☆☆☆異なる時代の同じ空間を固定キャメラで撮るという意匠にこだわりすぎている。長打狙いだが、バットが空を切るばかり。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★☆☆☆若返る俳優よりも、時を前後して一つの場所を描く発想に驚いた。自分の住まいの昔々を想像して何とか退屈を凌いだ。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★☆☆☆実験というより誤算に近い。VFXで塗り固めたデジタル紙芝居。奥行きを欠いた空疎な歴史のイメージが提示されるのみ。

  • 洞口依子(女優)

    ★★☆☆☆家を「ここ」として回想しながら楽しめる人なら好きかも。どことなく生命保険か住宅保険のCMっぽさは否めないが。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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配給:キノフィルムズ
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