〈あらすじ〉

 1955年、アメリカ南西部の砂漠の街アステロイド・シティ。まもなく開催される「ジュニア宇宙科学賞」授賞式のために5人の少年少女とその家族が招待されていた。オーギー(ジェイソン・シュワルツマン)は14歳の息子と幼い3人の娘を連れて、映画スターのミッジ(スカーレット・ヨハンソン)は娘を連れて街にやってくる。さらにオーギーの亡き妻(マーゴット・ロビー)の父スタンリー(トム・ハンクス)も駆けつける。そんな中、祭典の会場に宇宙人が到来。軍は事件隠蔽のため街を封鎖する。

〈解説〉

『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン脚本・監督作。大事件に遭遇した人々の人生が交差するコメディ。104分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆話には、あまり興味を持てなかったが、演者の顔ぶれ、50年代ファッション、大きな青空を楽しんだ。アメリカ映画ならでは。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆巧緻な造形と色彩設計の陰で複雑な情動が隠顕する。変貌の予感。この作家は「悲劇に隣接した重喜劇」を見直しつつある。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★☆☆☆凄い俳優陣が子役のおかげで場面がつながる奇妙な作品。宇宙人と広大なセット、鳥の動きなど楽しさもあったがそれだけ。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆アイゼンハワー時代の米国の光と影が精巧な入れ子構造のミニチュアに。溜め息が出るほど贅沢で肌理細かな工芸品だ。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆ウェスの様式美は愉しい。ある時代の米国への糖衣で包んだ辛口讃歌。砂漠、スカヨハ、ゴールドブラムといい勿体無い。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
© 2022 Pop. 87 Productions LLC

INFORMATION

『アステロイド・シティ』(米)
9月1日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイト シネクイントほか全国公開
https://asteroidcity-movie.com/