「軽量化」に悩むプリンセスのウィッグ作り
――プリンセスの髪型を再現する際に大変な点は?
かぐや ディズニープリンセスは髪にボリュームがあるので、それを完璧に再現するか、逆に3次元にいてもおかしくないようなものにするか、いつも悩んでます。
――一番難しかったディズニープリンセスのウィッグは?
かぐや ラプンツェルの長い三つ編みですね。完成したら7キロぐらいあって、もはや重くて動けない(笑)。
――三つ編みは何で作るんですか。
かぐや ストッキングの中に綿を詰めたものに金髪のウィッグの毛束を貼り付けて、どんどん長くしていく方法で作りました。
たぶん主流の作り方だと思いますけど、プリンセスのウィッグを作る人は皆とにかく軽量化に頭を悩ませていると思います。
――プリンセスの肩に止まっている小鳥とかかぼちゃの馬車を作ることも考えている?
かぐや それは考えたことないですね。ただ、シンデレラが魔法をかけられる瞬間のキラキラを物理的に再現したくて、ドレスにキラキラの石をバーッと貼り付けたことはあります。
あ、でもこの前実家に帰ったら、井戸ができてました。
――貞子が出てくるあの井戸ですか。
かぐや 白雪姫の方の井戸だと思います。両親もすごいディズニー好きなんですけど、実家に帰ったらそれっぽいのがあって、「あれっ、白雪姫の井戸じゃん」って言ったら、「うん、井戸。よくな~い?」みたいな感じで。何で作ったのか本当によくわからないんですけど(笑)。
登場シーンもセリフ数も少ないけれど、オーロラ姫こそ「素敵な女性像」
――かぐやさんはディズニープリンセスの中では『眠れる森の美女』のオーロラ姫が一番お好きということで、オーロラ姫のグッとくるところを教えてください。
かぐや 実はオーロラ姫って、歴代のプリンセスの中で一番、登場シーンが少ないんですよ。
――そうなんですか。
かぐや セリフ数も少なくて後半はほぼしゃべってないし、劇中歌も少ないから、ディズニー好きの友だちからも「どこがいいの?」って言われるんですけど(笑)。
でも、私が思う素敵な女性像がオーロラ姫なんです。所作も優雅だし、美しくて芯のある女性だなって。あと、アニメーションは全部手描きなんですけど、奥行きがすごくて。何回見ても見惚れます。
――オーロラ姫グッズなんかもコレクションされている?
かぐや 今は社宅なのでないんですけど、実家にはオーロラ姫のポスターがババババーッと貼ってあります。あと、劇中に糸車が出てくるんですけど、それもありますね。
――家に糸車があるんですか?
かぐや 糸車、買っちゃったんですよ。何にも使ってないんで正直、邪魔です(笑)。