「衝撃的だった。彼は超人だよ」ドジャースの同僚も大谷を絶賛

 夢の球宴が明け、大谷の後半戦もスタートする。7月21日、後半戦3試合目、本拠地ドジャー・スタジアムで行われたボストン・レッドソックス戦。5回裏の第3打席、相手先発カッター・クロフォードが投じた4球目のカッターを強振した打球は、バックスクリーン右に飛び込む飛距離144.2メートルの特大30号本塁打。これで自身4年連続となるシーズン30本塁打以上を記録(自身の持つ日本人最多記録を更新)。

 試合後、大谷は特大本塁打について「打球を見ていたが、どこに飛んでいったか分からなかったので、打球がどこまでいったか確認できなかった。願わくば、この球場で一番大きいホームランを今後、打てればうれしい」とコメント。

 この日、ドジャースの先発を務めたジェームス・パクストンも「衝撃的だった。打った時の音が違う。彼は超人だよ」と、大谷を絶賛した。

ADVERTISEMENT

 また、大谷の前の打者として本塁打を打っていたバーンズは「まだ自分のホームランの事について考えていた時、銃声のような音が聞こえて、みんなが叫んでいたよ。彼のような人間は見たことがない」とコメントしている。

©文藝春秋

大谷は好調をキープする一方で、チームには暗雲が垂れ込め始める

 7月25日、本拠地ドジャー・スタジアムで行われたサンフランシスコ・ジャイアンツ戦では自己最大となる発射角度46度のムーンショットを披露。ちなみにこの本塁打で日米通算250号を達成したが、大谷本人は「知らなかった」と笑顔を見せた。

 7月27日に行われた敵地でのアストロズ戦ではライト2階席に突き刺さる飛距離140.5メートル、自己最速に並ぶ打球速度191.1キロの弾丸32号を放ち、同時に自己最多に並ぶ26盗塁を記録。

 試合後、記者から40本塁打/40盗塁について聞かれた大谷は「まあ、積み上げるものだと思うので、それはシーズンが終わった後に、よかったねで、いいんじゃないかなと思います」とコメント。

 ただ、大谷が好調をキープする一方で、チームには暗雲が垂れ込め始める。7月26日の試合を緊急欠場したフリーマンが、三男マックス君が重度の感染症に罹患(りかん)して、緊急搬送され集中治療室に入院している事を公表してチームを離れた。

 この時点でベッツ、山本由伸、マックス・マンシーなどが故障者リスト入りして、加えてフリーマンも離脱。緊急事態を迎えたドジャースは、7月末のトレード・デッドラインに向けて緊急トレードを実施して、エドマン、キーアマイヤー、フラハティー、コペックなど、数多くの選手を補強。

 シーズン序盤から圧倒的な強さを誇ってきたドジャースだが、故障者続出に加え、投手陣の崩壊が続き、7月は11勝13敗と負け越し。ドジャースが月間負け越しを記録するのは、2018年4月以来。大谷自身の7月成績は、月間打率2割8分6厘、6本塁打、14打点、12盗塁。7月最終3試合で今季ワーストの3試合連続無安打を喫するなど、チーム同様に苦しい後半戦スタートとなった。

最初から記事を読む 大谷翔平が妻・真美子さんと電撃結婚→水原一平元通訳の“スキャンダル”発覚→ホームランを打てず…“世界のオオタニ”が歩んだ激動の道のり

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。