ラーメン屋の固定された椅子で困ることも

――体重が増えるにつれて大変なことはありましたか。

ここあ 外食が大変ですね。ラーメン屋だと椅子が固定されている場合があって、そうすると他のお客さんに迷惑がかかってしまったりするので。事前にネットで内装をチェックしてから行きます。

 あとはお洋服ですかね。今はネットにたくさん大きいサイズのお洋服があるんですけど、昔は全然売っていなくて。だいぶ苦労しました。

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――サイズで言うとどのくらいでしょうか。

ここあ 4Lですね。最近は10Lまで扱う会社が増えているので、だいぶ楽になりました。

――新幹線や飛行機の座席などはいかがでしょうか。

ここあ 飛行機に乗るときには、延長ベルトを貸してもらっています。ベルトさえ大丈夫であれば意外と困らないですね。電車の席は私が座ると両隣が座れなくなってしまうので、2席以上空いていないと座らないです。あと引っ越す時はお風呂やトイレのサイズをチェックしています。

メイド時代の華城ここあさん (体重123キロくらい)

 ディズニーが好きで、年パスがあった頃は毎週のように行っていたんですけど、アトラクションで乗れなかったことはなかったです。インディ・ジョーンズ・アドベンチャーだけは念の為延長ベルトをつけてもらったんですけど、それ以外は普通に乗れましたね。

洋服が可愛いメイド喫茶でアルバイト

――ここあさんは18歳からメイド喫茶で働いていたそうですが、きっかけは。

ここあ 学生時代からロリータファッションとかメイド服に興味があって、お洋服が好きだったんです。好きな洋服を着れるからという理由で、大学生になると同時にアルバイトで働き始めました。

――仕事はいかがでしたか。

ここあ 楽しかったですね。計12年くらいやっていたので、本当に魅力的なお仕事でした。最初は洋服が可愛いっていうのが大きかったんですが、お客様との交流も楽しかったですし、なにより同じ趣味の友達がたくさんできたのが嬉しかったですね。

©︎文藝春秋

――趣味というのはファッションですか?

ここあ それもありましたし、27歳の時に、体が大きくなりすぎてぽっちゃり女子専門のメイド喫茶に移籍したんですよ。そのお店には食べ物が好きな女の子が多くて、バイト終わりによく食べに行っていましたね。

写真=平松市聖/文藝春秋

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