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警察が市民を「土人」呼ばわり
沖縄についても容赦のないバッシングをたたきつける人もいる。
「沖縄料理はまずい」「泡盛は臭くて悪酔いする」程度なら好みの問題だからとやかくいうつもりはない。そんなにまずくて臭かったら、「あんたは食わねばいい、飲まねばいい」と返せるが、穏やかでないデマを投げつける人も半端なく多い。
排他的、反日、沖縄人は中国人、第三国人、本土人をヤマトンチュと区別する、野蛮人、はては大阪府警の機動隊が市民を「土人!」呼ばわりした事件まで、差別発言はあとをたたない。
実のところ僕は子どもの頃、大阪で育っているのだが、そのときのあだ名は「土人」「外人」であった。昭和40年代初頭の頃だが、差別表現に対する意識が高くなったいまでも「土人」と叫ぶ警察官がいるとは夢にも思わなかった。
あるいはもしかすると、警察内ではいいつがれているのではないかとも疑ったりしたが、差別は解消しないどころか連鎖することをまざまざと思い知らされた。
これらの差別発言は辺野古の新基地建設などいわゆる沖縄問題が起源になっていて、政治的な意味合いが深く刻み込まれている。