エサは寄付を募り活動費は文化祭で羽を売って……

――なるほど、たしかに派手ですね。あとの2つの卵は……?

野澤 ジョニーとももこって名づけられたものの、早くに死んじゃったそうです。

――なかなか育てるのは難しいんですね……。

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野澤 そうですね。ヒナは病気も多いですし、孵化してからが難しいですね。

――主なお世話というか、サークル活動はどのようなことをされてるんですか?

川添 ヒナを育てるのは大変ですけど、ここまで成長したサカタニとスカイレはそこまで手がかからないんですよ。毎日お世話当番のシフトを組んでいるんですが、やることはエサやりと、水の交換と、飼育スペースの掃除・点検くらい。毎日欠かさないことが大事で、やること自体は誰でもできる簡単なお仕事、です。

クジャク同好会会員が作ったというクジャク小屋で ⓒ深野未季/文藝春秋

――エサは何を?

野澤 基本的にはニワトリのエサですね。大袋で買ってあるので、それをエサ入れにざーっといれる感じです。主な支出もエサ代ですね。

――いくらくらいかかるんでしょうか。

足を器用に使う ⓒ深野未季/文藝春秋

野澤 ひと月2000~3000円くらいですかね。ただ、なかなかうちは資金繰りが厳しいので……。先日Xのアカウントでエサの寄付を呼びかけたんですけど、支援してくださる方がすぐに現れて、助かりました。

川添 Amazonの「ほしい物リスト」を公開してから、10分くらいでしたよね。あんまりたくさんいただいてしまっても、賞味期限もありますし、早めに締め切りました。

――川添さんのアクセサリーもクジャクの羽ですよね。自作ですか?

川添 そうです。イヤリングとネックレスなんですけど、あとクジャクの写真をプリントしたTシャツとかも売ってます。

クジャクの羽を使った自作アクセサリー ⓒ深野未季/文藝春秋

――活動費はそこから捻出してるんですか?

川添 いや、これはあんまり売れないんですよ。文化祭で羽を売るんですけど、それが一番の資金源ですね。

――羽?

野澤 クジャクの羽です。