クジャクの病院代が高いので「クジャク貯金」を
川添 エサやりのほかにその仕事もありましたね。自然と抜け落ちた羽を拾って、学祭まで溜めておく。
――そんなに人気なんですか。おいくらくらいで?
野澤 僕は1本1000円で。
川添 わりと時価ですよね(笑)。クジャクの羽ってバーッと広げたところに目玉模様があるんですが、外側だと目玉がないので、そういう羽だと僕は600円にしたり。
野澤 目玉なしは売れないね。でも、全体で100本くらいは売れる?
川添 そんないきますかね? でも、目玉ありは売れますよね。学生だと「高いな~」とか言ってぜんぜん買わないけど、文化祭だと親子連れとか、千円札握りしめた人たちで行列ができるみたいな(笑)。
野澤 まぁ、お祭りだからね(笑)。
川添 あと、文化祭ではクジャクのエサやり体験とかもやってます。小松菜をあげたり。
――それで資金繰りを。
川添 クジャク貯金です。病院に行くとなるとびっくりするくらいかかるんで。
野澤 保険がきかないので。クジャク貯金が消し飛ぶ……。
川添 1回2万~3万くらいしますかね。もっといくかな。
――クジャクは、結構病気もするんですか?
川添 いや、今はそんなではないんですけど、年老いていったら病院代がかさむと思うので、来るべき日のために貯金している感じです。
野澤 あとは、またヒナを飼うとかになっても、お金がかかるんで。環境を整えるのもなかなか大変なので。あとはお金もそうだけど、やっぱり人手がね。
川添 夏休み中のお世話当番シフトとか、ほとんど僕だったんですよ(笑)。
――でも、今や知名度はかなり高いですよね?
野澤 非公認サークルの中では。
川添 やっぱり最近だとXの反響は大きいですね。
撮影=深野未季/文藝春秋
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後編では、Xに投稿され大きな話題を読んだ“1枚の写真”、2人が会員になった経緯、クジャク同好会の知られざる「今後の展望」について紹介する。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。



