クジャク投稿が“バズった”その後は

野澤 Xの「予約投稿機能」に気づいて、1日1回、過去に撮ったクジャクの写真とかを投稿し始めました。そこから何個かあたった感じです。

――周囲から何か言われますか?

野澤 研究室のメンバーから、「(Xアカウントの)中の人なんだ」とか言われますね。

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キャンパスで羽を広げてくれた ⓒ深野未季/文藝春秋

――ネットの反応はどうですか?

野澤 特に、炎上したりとかはないですね。燃えてないです。まぁでも、もうチャリは、実際にはもうあんまりやらないかな……。

川添 最近はやってないですよね。飼育小屋から大学に連れ出す時に、車を運転できない会員だと「チャリで行こうか」とかなるんですけど、野澤さんが「いや、俺が車出すから」って。

野澤 なんかあったら危ないので。

車で運ばれるクジャク ⓒ深野未季/文藝春秋

――たしかに、万一逃げ出したら大変ですよね……。これまでに飼育で苦労されたこととかはありましたか?

川添 クジャクが木の上にとまっちゃったときは焦りました。

――木の上に! それはどちらのクジャクですか?

川添 スカイレ(※メスのクジャク「スカイレインボーハリケーンゴッドフェニックス」の愛称)です。

 僕はクジャクを散歩させるのが好きなんですけど、その時もクジャク小屋から出して飼育スペース内で歩かせてたら木の上まで飛んで行っちゃって。スカイレはサカタニとちがって人慣れしてなくて、無理に捕まえると暴れまくるんで、焦りましたね……。

 飼育スペースは結構広いので、そこから出てしまうことはないとは思いつつ、慌てて会員に連絡して。長い棒みたいなので木をツンツンしながら様子を見ていたら、なんとか地上に戻ってくれました。

メスのスカイレインボーハリケーンゴッドフェニックス ⓒ深野未季/文藝春秋

野澤 僕は学部1回生から6年いましたけど、特にこれと言ったことはないですね。一般の方、特に子どもが近づいたときは、不用意に触らないように気を配っているくらいでしょうか。

――クジャクもくちばしとか、結構鋭利ですもんね。

もやしを食べるクジャク。基本的な食事は、ニワトリのエサだという ⓒ深野未季/文藝春秋

川添 文化祭でのエサやり体験の時も、カゴをかぶせた状態にしてましたよね。

野澤 あれはあれで「かわいそう」って言われることもあって難しいんですけど。やっぱりケガさせちゃったら大変ですし、トラブルがないのが一番だと思うので。