「ゆるい生き物好きの集まり」「飲酒文化はあんまりない」

――農学部の方が多いんですか?

野澤 若干、農学部が多いくらいですかね。趣味が合う人は多いですね。ゆるい生き物好きが集まっているというか。

――他の大学の方もいるんですか?

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川添 割といます。同志社とか立命館とか、関西の大学が多くて、早稲田もいるかな。京都芸術大学の方がクジャクを囲んでデッサンする会を開いたこともありました。

クジャクの後ろ姿 ⓒ深野未季/文藝春秋

――クジャクのお世話以外だと、どんな活動をするんでしょうか。

川添 活動とまではいかないですが、みんなで夜ご飯を作って食べたりすることはあります。

野澤 友達として集まる感じですね。

ⓒ深野未季/文藝春秋

――飲み会したり?

川添 クジャ同(※クジャク同好会の略称)、飲酒文化あんまりないですよね?

野澤 最近してない。最近の若者があまりお酒飲まない(笑)。

――時代ですね。

川添 お酒高いので。最近の若者、貧困になってるので。

――日本の問題ですね……。

座るクジャク ⓒ深野未季/文藝春秋

オオサンショウウオ、ヌートリア…鴨川で生き物観察も

野澤 あとは、生き物を探しに行ったりします。

川添 鴨川に行ったりしますね。

――鴨川に何がいるんですか?

川添 オオサンショウウオとかいますよ。触れない(※文化財保護法で無許可で触ることや捕獲することが禁止されている)ので、見るだけですけど。

野澤 ヌートリアとか。

川添 ウシガエルとか。

――生き物全般を。みんなでクジャクについて学ぶ……とかはないんですか?

川添 あんまりないですね。「クジャク研究してるんですか?」とかよく聞かれますけど、世話のための最低限の知識くらいしかないです。

“目玉”が特徴的なオスのクジャクの羽。文化祭では抜け落ちた羽の販売もするという ⓒ深野未季/文藝春秋

野澤 あとは、ほぼただの旅行なんですけど、有志メンバーでインドに行ってクジャクを見たりはしました。野鳥を探したりとか。

――おふたりは、気づいたら中心メンバーに?

野澤 気づいたら上の世代がいなくて……。

――悲しい。

ⓒ深野未季/文藝春秋

野澤 僕のちょっと上の世代がいなかったんですよね。いつの間にか実は上の方になってて。コロナ禍で新歓もなかなかできなくて。

川添 コロナ禍が落ち着いてから入ったのが僕らの代で。僕らの上の世代、あんまりいないですもんね。