クジャク同好会に入った“意外なきっかけ”

――そもそも、おふたりがクジャク同好会に入ったきっかけはなんだったんですか?

野澤 僕は、新歓でニワトリを捌いているサークルがあるって聞いて、気になって参加したのがきっかけですね。

――ニワトリを?

ADVERTISEMENT

野澤 「クジャク同好会」なんですけど、クジャク関連の活動以外でも、生き物にまつわるイベントとかなんとなく多いんです。

京大のキャンパスを軽快に歩くクジャク ⓒ深野未季/文藝春秋

川添 わりと毎年恒例でやってましたね。ニワトリ捌き新歓。

野澤 去年はやらなかったんだっけ?

川添 去年は新歓にあんまり力入れてなかったので。

野澤 できればニワトリ捌きは今後もやってほしいですね。自分の専攻が生物学っていうこともあって、勉強にもなりそうだなと思って。新歓に参加してみたら雰囲気も割と良くて、そこから居着いてました。

川添 僕も新歓がきっかけでした。丁度その時にクジャク小屋が建設中で、「新入生、つくって」って言われて。「え、僕らがつくらされんの、おもしろ」と思って。

川添さんが1回生の頃につくったというクジャク小屋 ⓒ深野未季/文藝春秋

――新入生がつくったクジャク小屋なんですね。

川添 新入生3人がシャベルを持って、土掘って、ドリル使って、上級生がその様子をみながらお話ししてくれるっていう。

野澤 (笑)。

川添 その時の話もなんか面白かったんです。ある先輩は「鹿追ったことある? 俺よく鹿追うんだけど……」とか聞いてきたり、土を掘ってたらカブトムシの幼虫が出てきて「これ食っていい?」って言ってくる人とか。年中草履の人もいるし(笑)。

――野澤さん、きょうも草履でいらっしゃいましたが、いつもなんですか?

1年中草履を履くという野澤さん ⓒ深野未季/文藝春秋

野澤 積雪してなければ。

川添 積雪してても履いてません?(笑) まぁ、面白い人が多いなって思ったんですよね。

――意外です。おふたりとも、クジャクが目当てだったわけではないんですね。

川添 そうですね。雰囲気というか、人に惹かれましたね。ここでしか会えない人がいるなと思って入りました。