——最後まで楓には伏せられていた真実がまた衝撃的でしたね……。あまりにも残酷な運命でした。

比嘉 でも、ああいうハッピーエンドとは言い切れない、見る人に深く考えてもらうようなテーマもいいなと思いました。今は「わかりやすくしよう」という流れになっているように感じます。

 私は作品を鑑賞する最大の醍醐味って、自分の人生に投影したり、登場人物に感情移入して考えをめぐらせたり想像したりとか、自分の感性を磨くことにあると思うので。アートや音楽、演劇だってそうです。だからドラマも「観やすさ」だけを追求するのではなく、感性に訴えかけるものを一切妥協せずに作っていきたい。そこは諦めずにやり続けたいですね。

演技から離れた素の魅力

——シリアスな演技の一方で、TVer限定で配信された特番でのはっちゃけ具合も可愛かったです。「酔っぱらうと踊り出します」とか、かなり赤裸々にお話しされていて。

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比嘉 もう、ほんとに(笑)。前はあんまり自分を出さないようにしていたんですよ。私、見た目とのギャップがすごくあるタイプだと思うので。

 だけど段々と「ま、いっかな、そろそろ」っていうスタンスになってきたんです。本分である演技にしっかりと向き合っていて、なおかつ人に不快感を与えない程度なら、何か発言するときに、素を出してもいいのかなって。それもバランスかなと思い、もうかっこつけてないです、最近。

比嘉愛未Instagram(@higa_manami)より

——さっきお話しした、冴島はるか役をきっかけに比嘉さんファンになった友人は、ご本人の「素」の面白さが最高だと語っていました。「比嘉さんは鏡をのぞくたびに比嘉愛未の美貌に会えるのが羨ましすぎる」とも言っていましたが……。

比嘉 あはは(笑)。いやいや、そんな「あ……、比嘉愛未」(髪を掻き上げながら鏡をのぞく仕草)なんてやってないですよ! 人間なのでもちろんコンプレックスもありますし。

——「だけど、とんでもない美人なのに、すごく親しみやすさもあって、バラエティで見せる愛嬌や暴れっぷりがたまらない」と。

比嘉 「暴れっぷりがたまらない」って嬉しいですね。いい大人になってはきたんですけど、正直言いますと、自分の根本には沖縄でわんぱくに過ごしていた幼少期の感覚がずっとあるんですよ。もう、常に天真爛漫! そのエネルギーを今、思いきって解放しているんです。

比嘉愛未Instagram(@higa_manami)より

 役者としての比嘉愛未しか知らない人にはびっくりされるかもしれないですけど、逆にこの素も含めて応援していただけるなら、絶対に楽しませますし、裏切らない自信があります。だから信じて見ていてほしいです。

撮影 黄瀬麻以
ヘア HORI
メイク Kie Kiyohara
スタイリング 三本和朗

次の記事に続く 演技でもなく、人間関係でもなく…ステージが変わっても比嘉愛未(38)が「これだけは変えたくない」と断言すること

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