『週刊文春』2025年4月17日号で、巻頭カラーグラビア「原色美女図鑑」に8度目の登場を果たした比嘉愛未。今年3月24日に芸能事務所「コンテンツ・スリー」に所属すると発表し、大きな“変化”へと踏み出した。今も高い人気を誇る『コード・ブルー』の冴島はるかや、心をえぐられながらも演じきったという『フォレスト』の幾島楓など、彼女自身が愛してやまない役への想いを明かす。 (全3回の2回目/続きを読む)

©黄瀬麻以

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『コード・ブルー』『フォレスト』で演じた役柄に対する想い

——“常に変化し続けたい”とのことですが、それはお芝居の面でも?

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比嘉 「えっ、こんな役をやるの⁉」ってサプライズを仕掛けていきたいです。これまでは、シリアスな役柄やすごく正義感が強い役が多かったんですよ。子を守る母だったり、患者を救う医療従事者だったり。

——友人が比嘉さんの大ファンで、それこそ医療ドラマ『コード・ブルー』で演じられたフライトナース、冴島はるかに惹かれたのがきっかけだったと語っていました。

比嘉 本当にありがたいです。彼女はすごく大好きな役で……そう、「彼女」と言ってしまうぐらい、私のなかではもう、はるかは一人の戦友として生きているんです。彼女のおかげで多くの人に知っていただけましたし、『コード・ブルー』の影響で看護師になって、私にはできない社会貢献を果たしてくださっている方もたくさんいる。

 そういうお声を聴けるのが役者として一番の醍醐味ですね。これからも「お芝居をやっていてよかったな」と感じる瞬間を、視聴者の方々と交歓していきたい。

——今年放送された主演ドラマ『フォレスト』も、とても引き込まれる作品でした。

比嘉 (比嘉さんが演じた、幾島)楓もすっごく好きな役なんです。人間味が溢れている、本当にとても純粋な人。最初は弱さもあったけれど、自分の意志をちゃんと育てていって、強い女性になって。

ドラマ『フォレスト』(2025年/ABCテレビ・テレビ朝日)

 でも、演じるのはすごく難しかったです。岩ちゃん(岩田剛典)とダブル主演ということで、相棒がいるのは心強かったんですけど、楓は私にとって“新しい主役の形”だったので。視聴者目線なんですよね、彼女って。

——確かに。登場人物の中で、もっとも情報を知らされていませんよね。だから嘘が暴かれ、真実が明らかになるたびに、驚いたり涙したりと大きなショックを受けていました。

比嘉 そうなんですよ。決意して我が道を突き進んでいくタイプの主人公とは違って、ずっと視聴者と一緒の目線で、物事に反応したり、相手の感情を受けたりしていく。それってとってもエネルギーを使うんです。