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別格の「灘」には、どんな生徒が集まるか

 男子校で自主性を重んじる左列は、自分自身を律することができる成熟度の高い生徒が集まる学校が主体となります。

「左/上」のセル(横軸:自主性―強/縦軸:革新・体験―強)は自主性、革新性が共に突き抜けている学校です。ちなみに「灘」はとびぬけて成熟度の高い生徒が集まるため、左上でも別格扱いとしました。「芝」は生徒だけでなく、先生にも主体性を持たせており、宿題は1日2時間以内におさまる量で、クラブ活動を推奨しています。どの程度生徒の自主性を重んじているかというと、校外学習は現地集合! 各自で富士山や琵琶湖に集合することになります。

校外学習やクラブ活動に校風が表れる ©iStock.com

突出した自主性の麻布、ややマイルドな武蔵

「左/中」のセル(横軸:自主性―強/縦軸:革新・体験×保守・知識―中)には、自由の代表格といわれる「麻布」が入っています。昔の校則は「下駄をはいてくるな、授業中麻雀をするな、出前をとるな」の3つのみで、あとは何をしてもいいというものだったそうです。この雰囲気は現在も生きていて、学校説明会で保護者からの「金髪の生徒がいたのですが……」という質問に対し、学校側は「うちには緑もいます」と答えたとか。しかし、やや革新と保守の間であるのは、1970年前後の学園紛争のカラーを未だ強く引きずるという、やや古めかしいところがあるためです。また、「先生を頼らず何でも自分たちでする」という意識が健在なため、学校側が様々な体験の機会を積極的に提供することはありません。そのため、言われたことを真面目にコツコツ取り組むタイプのお子さんは、何をしていいのかわからずオロオロすることになります。

「武蔵」も同じ「左/中」のセルに入っていますが、学校側は「何事も君たち自身の責任と判断に任せる」というスタンスで、先生の手の内で自由、権利、義務などを学んでいくことになります。麻布ほどとがっておらず、バランスがある程度取れている、というイメージです。