――王道である全日本プロレスのスローガンは、「明るく、楽しく、激しいプロレス」です。見ていてそれが伝わってきます。マットの衝撃音は、全日本が一番響いているんじゃないかと思うくらいです。
レイ 全日本プロレスは見やすいと思うので、初めてプロレスを見る人にもすごくおすすめだと思います。
ジュン 体と体をぶつけ合う肉弾戦が多いから、初めての方にも楽しんでいただけるんじゃないかと。それこそ自分らはTAJIRIさんから、「今のプロレスは見ないで、昔のプロレスを研究しろ」と教わったくらいなんですよ。
レイ そうそう。80年代とか90年代に活躍したヘビー級の外国人レスラーを見た方がいいって。
――ハンセンやブロディを見なさいと?
レイ そうです。そういうレスラーを見て、とにかく勉強しましたね。
「目標は大きく紅白を狙いたいですね」
――この記事が公開される頃は、全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル」が開催中です。ジュン選手は、現・三冠ヘビー級チャンピオンとして追われる立場でもあります。お二人のこれからの野望を教えてください。
レイ プロレス面で言えば、今年もプロレス大賞「最優秀タッグ賞」をしっかり獲得し、再び世界タッグのベルトを巻いて通算の最多防衛記録を更新すること。あとは、プロレス大賞MVPですね。昨年は5票獲得したもののトップには届かず2位だったので、“斉藤ブラザーズ”というタッグ名義による史上初のMVP受賞を成し遂げたいです。
ジュン プロレス大賞MVPは狙いたいよな。タッグチームはたくさんいると思うんですけど、タッグ=斉藤ブラザーズということを、日本はもちろん、海外でも当たり前に浸透させたい。そこを目指していきたいです。
レイ あと、リング外で言えば、『どっち?』を発売したので、目標は大きく紅白を狙いたいですね。リング外の活動も、自分たちはとても楽しくやらせてもらっているので、チャェレンジできるなら何でも……やってみたいよな?
ジュン 目標は大きく持たないとな。今の時代はプロレスだけをしていてもなかなか皆さんを振り向かすことは難しいから、メディアにもどんどん進出していきたい。それが結果的にプロレスを盛り上げることにもつながると思っているので。ドラマ? いいですね。レイ、戦国時代を舞台にした大河ドラマなんかいいんじゃないか。
レイ 山賊役でもいいから出たいな(笑)。
ジュン 自分らは全日本プロレスとプロレスが盛り上がるならウェルカムですから。斉藤ブラザーズがもっともっと大きな存在になることを待っていてほしいな。
ジュン&レイ 楽しみにしていてくれ! DOOM!
撮影=杉山秀樹/文藝春秋
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