真っすぐな性格であったことも、多く語られる。当時のスターにしては珍しいほど、スキャンダルと無縁。激しいパフォーマンスを見せながら、不良性に偏らず、健康的で誠実な印象を保ち続けたスターであった。

今も増え続ける若いファン

 そして今、西城秀樹は、新たなブームを起こしている。古くから応援し続けるファンとともに、「ブーメラン組」という、死後、もう一度ファン活動を始めるファンが急増。さらに、SNSやTVで流れる映像を見て、新たに西城秀樹を好きになる若いファンも増えているのだ。今年紅白初出場を決めた歌手・新浜レオンさんは、父親が大ファンで、影響を受けたという。

 ファンたちはネットを活用し、コンサートやライブの配信、特集番組の放映を求める声を発信。それが番組の再放送やフィルムコンサートにつながり、70~80年代、コンサートに足を向ける熱心なファンしか知ることのなかった西城秀樹の功績が、改めて知られはじめている。

ADVERTISEMENT

 今年で7回忌だが、水面に弧を描く波紋の如く、ヒデキコールは広がっている。

〈現状を肯定することからしか、前へは進めない。人間だれしもゴール地点は「死」だが、そのゲートをくぐるとき、きちんと前を向いた「進行形」でいたい〉(『ありのままに』)

 西城秀樹は、その言葉のまま、今も「進行形」だ。

2024年 読まれた記事「重病・難病部門」結果一覧

1位:「ネットで『アルビノなのにブサイク』『かわいそう』と言われるけど…」“髪も肌も真っ白”なアルビノの女性(23)が、“世間の偏見”に思うこと
https://bunshun.jp/articles/-/78560

2位:「ある番組で、私の障害が目立たないから『出なくていい』と…」“生まれつき右手がない”義手ギタリストの女性(29)が語った、マスコミへの“苦言”
https://bunshun.jp/articles/-/78559

3位:西城秀樹は「人前で歌えないのなら、生きている価値があるのか」と…脳梗塞や難病への弱音に、妻からの“意外な返答”
https://bunshun.jp/articles/-/78558

4位:「一生ママって呼ばれないかもしれない」2歳息子が“発達障害”と診断され絶望…落ち込む倉持由香(32)を救った、プロゲーマー夫の“的確すぎる言葉”
https://bunshun.jp/articles/-/78557

5位:「癌は治る。頑張れ。俺のドラマはダメだったけど(笑)」ステージ4のがんで入院した見栄晴(57)に届いた木梨憲武からの粋すぎる“メッセージ”「普段こんな真面目なことを言う人じゃないのに」
https://bunshun.jp/articles/-/78556