ミステリアスでクールなルックスで話題の霧華さん(24)。最近出演している「こねこフィルム」でも好評な彼女だが、俳優・モデル業を始めるまでは、バセドウ病による眼球突出などで手術を複数回受けるなど、苦難の道のりがあった。
そんな霧華さんに、キャリアのきっかけから闘病時のことなどを聞いた。(全3回の2回目/3回目に続く)
◆◆◆
目が大きくなる症状が出てバセドウ病と判明
――高校時代から体調が悪かったにもかかわらず、なかなか病名がわからなかったそうですね。
霧華さん(以降、霧華) 病院にもかかっていたんですけど、結局、体調不良を感じてからバセドウ病と診断がつくまで1、2年くらいは原因不明の謎の病という感じでした。
もっと早く検査をしていたら判明していたかもしれませんが、当時は「なんでこんなに体力がないんだろう」と、自己責任の範疇でしか考えられなかったんです。
――バセドウ病の診断がついたきっかけは。
霧華 きっかけは、目が大きくなったことでした。体調不良でモデルも辞めて、最初はちょっと太ったせいで顔が変わったと思ってたんです。ただ、それにしても目がすごいなと思って、鏡で見る度に「顔が変わってる……」と感じていました。
投薬治療を始めてからは副作用で73kgまで太ってしまい、バイト先で「顔がデカい」と容姿いじりを受けることもありましたが、笑って流すしかなく。あの時の自分は気の毒だったなって思います。
――ひどいです。具体的に、目が大きくなるとはどういう状態だったのでしょうか。
霧華 右目だけ、白目の上下が全部見えている四白眼になっていました。目が開き過ぎて二重(ふたえ)の線も消えちゃったんです。
「名前があったんだ、この体調不良に」病名がわかって安心した
――物の見え方も変わっていた?
霧華 見え方が変わってしまう人もいるそうですが、私の場合、それはなかったです。
最初は黒目が小さくなってるのかと思って白内障を疑って眼科にも行きましたし、いろいろな病院へ行ったんですね。で、結局、内科で血液検査をしてもらったらそこでバセドウ病がわかったんです。
――長らく体調不良に悩まされていた中で病名がわかった時の心境は。
霧華 少し安心しましたね。名前があったんだ、この体調不良に、って。ただ、投薬治療をしないかぎり痩せていくことが多い病気なのに、治療の前から太り出していたので、体重増に関しては食べ盛りが影響していた部分もあったかもしれません(笑)。
私は病名を聞くまでバセドウ病について何も知らなかったのですが、自分のように無自覚なバセドウ病患者は少なくない気がします。