「ただの切り取りや印象操作じゃないでしょうか」
上野 私はその予想は外れてほしいと思っています。
成田 私も外れてくれたらうれしいです。
上野 ああ、そうですか。
成田 しかしそうはならないと思います。
上野 あなたはそれを促進する発言をしたんじゃないですか?
成田 そうなってますね。一方で、自分の意見としては、私自身は安楽死の強制はおろか認可さえすべきだとは思っていません。
上野 あの発言からは誰もそのように受け取っていないと思いますよ。
成田 私の発言そのものを聞いていただければそうとしか言っていないと思います。安楽死については一貫して個人的には反対か中立。しかしそれを議論したり促進したりしようとする声は避けられないし避けるべきではない、と。
別の受け止められ方をしているのは、ただの切り取りや印象操作じゃないでしょうか。そういう理解の仕方で仮想敵を作って叩くことが彼らにとって心地よかっただけじゃないかと。
上野 彼らって、メディアの人たちですか?
成田 メディアというよりは、私の発言について騒いでPVをかき集めたり正義感に浸ったりしたいSNSや政治界隈の有象無象です。
※本記事の全文(約11000字)は、月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されています(上野千鶴子×成田悠輔「あなたは世代間対立をあおっています 26000字ノーカット完全版・後編」)。全文では下記の内容をご覧いただけます。
■成田悠輔の聞かれちゃいけない話
第1回 独立して扱われ方が変わりましたよね。ギャラとかも〈13000字ノーカット完全版〉
第2回 大きな新築は宿命的に炎上するんじゃないかな〈17000字ノーカット完全版〉
第3回 あなたは世代間対立をあおっています〈26000字ノーカット完全版〉 前編・中編・後編 <<今回
