『それでも、親を愛する子供たち』3巻より

 1996年に日本で初めて、病識(自分が病気であるという認識)のない患者を説得して医療につなげる「精神障害者移送サービス」を始めた、(株)トキワ精神保健事務所の所長・押川剛さん。さらに2024年には児童福祉施設を運営する社会福祉法人の理事長にも就任し、子供たちの支援と向き合っている。

 ここでは、押川さんが『「子供を殺してください」という親たち』に続き原作を手がけた『それでも、親を愛する子供たち』最新3巻より、堀ちとせのケースを紹介する。(全2回の2回目/最初から読む

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最初から読む 「預貯金を搾取されたり虐待を受けたりすることも…」コロナ後、精神疾患のある患者を無理やり退院させる“逆引き出し屋”が増えているワケ