――2005年のミスマガジンですね。時東さんはミスマガの応募の際に「恥ずかしいから」とメガネをかけて応募したと、当時のインタビューでは話しています。

時東 実はメガネをかけていたのは、高校で流行っていたからなんです(笑)。

 単純に「メガネをかけてたら、ちょっと頭よく見えるよね」みたいに思って、アクセサリー感覚でかけていたので。私だけじゃなくて高校の他の子もピアスとか、エクステつけてるとか、そういうファッション感覚でかけてました。

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少し違うタイプのメガネをかけた、筋トレ中の時東さん 本人Instagramより

 ミスマガのオーディションにも高校に通うときと同じ格好で行ったんですよ。制服でミニスカ、スウェット、だるだるのネクタイをしていったら、オーディション会場にいた人が見かねたのか、私のネクタイをキュッと締めてくれて。それに対して「えっ、何これ超息苦しいんだけど」みたいな(笑)。

 そもそもミスマガを受けていることすら知らなかったんですよ。事務所の人に「ここに行ってください」って言われて、そのまま行ったので。だから何をしているかは全くわかっていない(笑)。

一人だけEXILEの「Carry On」を歌って…

――ミスマガジンはその当時、つんく♂さんが審査員で入っていました。

時東 そうです。でも、つんくさんが審査員に入っていることも知らなくて。オーディションでは歌唱審査もあったんですが、他の子はつんく♂さんにめっちゃ緊張しながら、モーニング娘。だったりハロー!プロジェクトの歌を歌うんです。

 でも私はそもそも何のオーディションかもわかっていなかったので、つんく♂さんに「わあ本物だ」と手を振ったり、「歌ってください」と言われて、当時流行っていたEXILEの「Carry On」を歌って、帰ったんです。

©志水隆/文藝春秋

 逆にそれがつんく♂さんに面白がってもらえたんですよね。終わってから「手を振っていたのはお前だけだし、誰よりも笑顔で歌ってた」って言われて。あとオーディションの時からメガネをかけて歌って、外して歌ってと2パターンで歌いました。その時からメガネアイドルを考えていたのかもしれないです。

 その後も審査は進んでいくんですけど、私はそのオーディションがミスマガかどうかもわかってなくて。ベスト16になった際に全員水着でスチール撮影をしたんですが、その部屋に雑誌が置いてあって「あっ、私、この本のオーディションを受けているんだ」ってわかったくらいで。気づいたらミスマガのつんく♂賞に選ばれていました。