「4月に死去した清田の会葬を5月15日としたのは…」

 とはいえ建物自体は稲川会が用意できても、周辺への影響については最大限の配慮を行うという。稲川会葬の当日、車での参列者に対しては、代表者を会場に送った後に運転手たちは離れた場所で待機することを要請している。

 今回はなかったが、地方からの参列者向けにはJR新横浜駅でマイクロバスを稲川会が用意することもあるという。

 警察当局は、5月15日という日程にも理由があったのではないかとは見ている。

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「4月に死去した清田の会葬を5月15日としたのは、ゴールデンウイークを避けるためだったようだ。行楽シーズンのど真ん中で会葬を行うと、新横浜駅で新幹線利用の旅行客の迷惑になることが容易に予想されるため、それを避けたのだろう」(捜査幹部)

 暴力団にとって幹部の葬儀は威信がかかっており、稲川会の総裁ともなればミスは決して許されない。暴力団にとっても警察にとっても、5月15日は張り詰めた一日となった。

次の記事に続く 巨大な葬儀が行われた稲川会総裁・清田次郎とは何者だったのか「トラブルがあると子分を引き連れて殴り込み」「話すときは相手に抱きつくように…」