――乳児3人と幼児1人を24時間交代でみるためにシフトを組まないといけないと。
紗世 シッターさんに無理がないように、全員のスケジュールをパズルのように組み合わせながらシフト表を作っています。それだけでも本当に大変で、もはや小さな会社を経営しているような気分です(笑)。
でも、やっぱりプロの方がそばにいてくださると、ものすごく心強いんです。誰かが必ず抱っこしてくれて、全員に平等に目を配ってくれる。
「なんで泣いてるのかな」「このうんちの色って大丈夫?」とか、そんなささいなことも、1人だとすぐに不安になってしまうんですけど、専門的な知識と経験のある方がそばにいると、精神的にも本当に支えられています。
――今は離乳食ですか。
紗世 まだなんです。修正月齢で見るとマイナス3カ月なので、今はまだミルクだけです。もうすぐ離乳食が始まる予定ですが、想像するだけでなかなか大変そうです(笑)。
――他に大変なシーンはどんな時ですか。
紗世 一人が風邪をひくと、順番に全員にうつって、大人にも感染して、今度は大人が倒れて……という“無限ループ”です(笑)。
ただでさえ日常的にお薬を飲んでいるのに、それに加えて服薬、吸入、吸引がどんどん増えていって、薬を与えるだけでも本当に一苦労です。
今朝は、上の子が「体がかゆい」と言い出したので皮膚科に連れて行きました。最近は毎日のように誰かが病院通いで、1日に何往復もすることも珍しくありません。なので、子どもたちの保険証は常にバッグに入れっぱなしです。
「謎の日本人女性」というキャッチコピーに思うことは…
――あのラグジュアリーなインスタの世界とはまた違う、普段の紗世さんの姿ですね。
紗世 子どもたちに振り回されながら、気づけば一日が終わっています。
――今日は普段の紗世さんのこともたくさんお話しいただきましたが、「謎の日本人女性」というキャッチコピーはあまりもう気にしない?
紗世 気づいたら、いつの間にか“謎の女”って呼ばれるようになってましたね(笑)。どう見られているかを気にすることは、今ではほとんどなくなりました。
というのも、カッコつけてる余裕なんて本当にないんです。他のお母さんたちと同じように、毎日子育てのことで頭がいっぱいで。
私の裏アカウントでフォローしてるのは子育て情報ばっかりですよ(笑)。
写真=三宅史郎/文藝春秋
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