親は「危ないからやめなさい」と大反対…プロレスデビューまでの経緯

――グループを卒業して、プロレス未経験の女性タレントを集めたオーディション企画「夢プロレス」に参加します。

上原 プロレスに「一斗缶で頭を殴る」イメージしかないままオーディションを受けました。1位になったら夢が叶うという配信番組で、競うことが好きだったので挑戦しようと思ったんです。

――親御さんの反対はありましたか?

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上原 オーディションの段階から「危ないからやめなさい」と言われて、「プロレスもエンタメだし、まだオーディションだから」と説得したんです。配信を観ているうちに応援してくれるようになって、企画内の試合が決まった時は「ぶっ潰してきな」と背中を押してくれました。

――トレーニングは厳しかったと思います。

上原 トレーニングの翌日は筋肉痛で動けなくなるくらいキツかったです。それでも評価されることが楽しくて、半年以上プロレス漬けの日々を送りました。

 オーディションが終わった時、「明日からプロレスがない生活なんて寂しすぎる」と思い、プロレスを続ける道を選択しました。総合結果は1位だったのに、最終審査では1位を獲ることができなかった悔しさも「プロレスを続けたい」と思った理由のひとつでした。

プロレスラーになってから、首が4cmくらい太くなった

――入団した東京女子プロレスは、SKE48(当時)の荒井優希さんやアップアップガールズ(プロレス)といったアイドルも所属しています。

上原 荒井さんたちがいることの安心感は大きかったです。最初に東京女子プロレスを観た時、「こんなかわいい子たちがプロレスをやっているんだ」と驚いて。しかも、試合が面白かったので「このリングで戦いたい」と思いました。

――観客がいるリングで試合をして、どんなことを感じましたか?

上原 アイドルとしてライブをしている時とは違ったアドレナリンがめっちゃ出ました。私は舞台に出演することもあって。舞台は1カ月近く稽古をしてセリフや動きを頭に入れたうえで演じるじゃないですか。でも、プロレスは毎試合違う攻防があって、何が起きるかわからない。そのワクワクが楽しいんです。

 

――アイドル時代にダイエットをしましたが、プロレスラーとして「体を大きくしよう」と意識しているんですか?

上原 パワーファイターを目指しているわけではないので、意識的に体を大きくすることはないけど、トレーニングしているうちに自然と筋肉がついて、首が4cmくらい太くなりました。