3歳からヒップホップダンスを始め、スカウトされる
3歳から始めたヒップホップダンスを愛し、東京のショッピングモール付近で仲間たちと思い思いに踊る日々を過ごした。その合間の食事中にスカウトされ、韓国で練習生になる提案を受けたという。実のところ、K-POPのことはあまり知らず、スカウトの声がかかるまではアイドルを夢見たこともなかった。ただひたすらにダンスが好きだった。両親は「ロハ(イロハのニックネーム)が行きたいなら行きなさい」と背中を押してくれたという。
心行くままに踊れる。そんな期待を抱いて渡った韓国。しかし当初は言葉ができないこともあり、寂しかったという。救いは日本にいる両親との電話だった。だが現地生活も1年くらい経つと、周囲とスムーズに意思疎通が出来るようになり、友人も増えていった。
その他、インタビューでは「練習量がかなり多いらしいですね」という質問が飛ぶや、本人は「完璧主義者の面がある」と答えている。またデビュー後の日々についてはこんな喜びも口にした。
「ステージに立った時にペンライトが星のようにたくさんあって、イヤモニをつけているのに、(自分の耳に)応援の声が聞こえた時、本当に感動しました」
デビューしてすぐに突きつけられた「実力不足」の声
いっぽうILLITは、2024年3月のデビュー直後、歌番組で生歌を披露したことをきっかけに、グループとして「まだまだ実力不足」と厳しい意見を向けられた。イロハのダンススキルはデビュー前から高く評価されていたものの、歌唱力などグループ全体のパフォーマンスが不安視されたのだ。
本人がこの問題に韓国語で答える機会があった。2024年10月21日、セカンドミニアルバム『I’LL LIKE YOU』のメディア向けショーケース(=新曲発表の記者会見)でのことだ。
「ライブでの実力不足を指摘されたことについて」という現地記者団からのストレートな問いが飛んだ。イロハは韓国語でこう答えた。
「多くの方々のご意見を心に刻み、(今回発表する楽曲では)より良い姿をお見せするために細かなディテールまで練習しながら、たくさんの努力を注ぎました」
「今後も成長を続けるILLITの姿をお見せしたい」


