最終的に「本番客」へ請求した費用は…

「交渉次第ではありますが、その他の請求もした上で、結果として実際にかかった中絶費用の分は回収できる可能性はあります」

 そう答えるしかないが、身体を痛めている依頼者のためにもできるだけ大きな金額を回収したい気持ちはあった。中絶の費用は40万円ほど。そこに、赤ちゃんの永代供養代として30万、精神的苦痛の慰謝料として50万を加えて、計120万円。これぐらいの金額は残してあげたい。

「DNA鑑定の費用も、申し込み時に半分。鑑定結果が出て、自分の子供であると決定したら全額を負担すると仰っていました。ですから、まずはDNA鑑定の手続きを行いませんか?」

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 彼女は同意し、DNA鑑定の申し込みを行った。私は相手の男性に連絡を取り、解決するための金額や支払方法、DNA鑑定への協力など、諸点にわたる合意内容のすり合わせを開始した。

次の記事に続く 「ごめんなさい、ごめんなさい…」妊娠後も「風俗」で働き続けた女性がついた“あきれた嘘”…「歌舞伎町弁護士」が見たナイトビジネスの衝撃現場

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