「お腹が裂けたのかと思うくらい痛かった」

――タトゥーはどこに入れたんですか。

ゆいめろ 胸の真ん中と肩に彫ってもらいました。施術が終わって自分の身体を見た時は「最高!」と思いましたね。これまでの不安が一瞬で消えました。

 それからはタトゥーにハマっていって。背中や腕、へそにもタトゥーを入れました。どんどん増えていきましたね。

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背中にもタトゥーが

――施術中は痛くないですか。

ゆいめろ 人によって痛みを感じる場所は異なるんですけど、わたしはへそに入れた時にめっちゃ痛みを感じました。全身からやばい汗がでまくりでしたね。お腹が裂けたのかと思うくらい痛かったです。泣きそうになりましたし、二度とへそにタトゥーは入れたくないです(笑)。

――彫師を目指した理由はなんだったのでしょう。

ゆいめろ 幼い頃からイラストを描くことが好きで、イラストレーターになることを夢見ていたんです。人の身体に自分のデザインしたタトゥーを彫るのって「絵を描くことと似ているな」と思って。それから彫師を目指すようになりました。

――昔はどんなイラストを描いていたんですか。

ゆいめろ 小学校の時にボーカロイドが流行していたので、友達からリクエストをもらって初音ミクのイラストを描いていました。それからアニメや漫画の絵も描くようになりましたね。

 

――イラストレーターになろうと思ったのはいつ頃だったのでしょう。

ゆいめろ 高校生になってからです。きっかけは山下しゅんやさんというイラストレーターさんの作品に出会ったことでした。当時、Twitter(現・X)を見ている時に、山下さんのイラストがたまたま流れてきて。

 ポップな世界観で描かれた女の子のイラストがかわいくて……。人生で初めて画集を購入しました。

 画集はどのページを見ても最高でした。「わたしもこんな絵を描きたい!」と思って、イラストレーターを目指すようになって。Twitterで自分の描いた作品も投稿していましたね。