「電車で人がクスクス笑っていると、自分の鼻の毛穴が汚いから笑われていると思って、恥ずかしくて電車を降りてしまうこともありました」
若かりし頃は自分のルックスに自信を持てず、「ブスとして生きていく」覚悟を決めていたインフルエンサーの櫻田こずえさん(50歳)。ところが30代半ばに経験した婚約破棄を機に、ブス→美人に変わることを決意。彼女はいかにして「ブスコンプレックス」から抜け出したのか? インタビュー前編をお届けする。(全2回の1回目/後編を読む)
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小3のときから「自分はブス」だと思ってた
――「自分はブスなんだ」と思うようになったきっかけを教えてください。
櫻田こずえさん(以下、こずえ) 小学校3年生のときですね。クラスの男子に顔を覗き込まれて、「ブース、ブース、ブース」って、10回くらい言われたんです。あれが“ブス人生”のスタート地点でした。
――好きな女の子をいじめてしまう、みたいな?
こずえ それはなかったと思います。私はかわいい女友達とはちょっと違う……かわいくないほうの女子なんだなっていう自覚はあったので。
――具体的にどのへんが違うと思ったんですか?
こずえ ほかの男の子からの扱いも違うと感じてました。具体的には私、鼻がすごくコンプレックスで。男の子から「ぞうさん」の替え歌を歌われたり。「おー鼻がデカいのね、そうよ、かあさんもデカいのよ」って。
そこで私は「ブスかつ鼻が大きい」という意識を植え付けられたんです。思春期からは皮脂で毛穴もすごく目立つようになって、この「ギトギトの大きな鼻」が私のブスの原因だと思っていました。
――鼻と毛穴のコンプレックスが大きかったのですね。
こずえ 思春期には毛穴パックも100回くらいやりましたし、20代前半の頃は、電車で人がクスクス笑っていると、自分の鼻の毛穴が汚いから笑われていると思って、恥ずかしくて電車を降りてしまうこともありました。
――それはつらい経験ですね。
