J-HOPEがソロコンサートで語ったこと

 完全体のBTSが初めて集結したのは、6月13日のJ-HOPEのソロコンサートの現場だった。今年2月のソウルを皮切りに世界15都市を回るJ-HOPEのソロコンサート「HOPE ON THE STAGE」のファイナルステージで、ジンとジョングクはステージに上がりJ-HOPEと共演し、社会服務要員として勤務中のシュガなど残りの4人のメンバーは客席で一緒に参加した。

J-HOPE(中央)のソロコンサートに登場したジン(左)とジョングク(BTSのXより)

 この場でJ-HOPEは「本当にありがとう‼ メンバーたちやみんなにとって特別な日だ。メンバーたちが皆、軍服務を終えて帰ってくる時期になった。みんなに見せたいことが本当にたくさんある。一生懸命準備してお見せするので楽しみにしてほしい」と、完全体復活を示唆していた。

 そして7月1日、7人全員が揃った“完全体”の姿を3年ぶりに披露すると、活動再開への詳細なスケジュールを明かした。7月中にメンバーは順次アメリカへ渡り、音楽制作とライブの準備に本格的に着手。2026年春には新アルバムをリリースし、大規模なワールドツアーを開催するという。

ADVERTISEMENT

「世界各地を訪れる予定なので、期待してほしい」

 2025年に全員が兵役を終えたが、もともと、BTSが年内にグループ活動を再開する可能性は低いとみられていた。HYBEのイ・ジェサンCEOは今年3月の定期株主総会で、BTSのグループ活動再開について次のように公言していたからだ。

「復帰(=軍除隊)以降は活動のための準備と作業時間が必要だ。会社もトップティアの作曲家たちと協業の議論を進めている。何よりもアーティスト本人たちの熟考と準備が優先だ。

 

 通常、楽曲制作後にアルバムを発売し、その後ツアーを続ける方式で活動が行われるが、BTSはすでにグローバルトップアーティストであるだけに、次のビジョンと方向については、内部で多くの検討や工夫を続けている」

ジンの除隊の日に、RMはサックスを持って登場 ©時事通信社

 さらに、来年3月にグループ活動に復帰する可能性についての報道もあった。英字新聞『コリアヘラルド』は複数のHYBE関係者への取材を通じて、「BTSのカムバック時期が来年3月に決まった」と報じ、「正確な日付は決まっていないが3月中旬になる可能性が高い。兄弟グループのTOMORROW X TOGETHER(TXT)と同じ時期に戻ってくると聞いた。BTSが先かもしれない」と伝えていた。

 来年のワールドツアーが実施されれば、2022年に終了した「BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE」以来、4年ぶりとなる。さらに、RMは「世界各地を訪れる予定なので、期待してほしい」とも語っており、韓国とアメリカの3都市での公演だった前回よりも大規模なツアーになることも予想される。

 だが――。大きな期待が寄せられる一方で、韓国内ではBTSに対する否定的な意見も上がっている。

次の記事に続く メンバーの飲酒運転、事務所会長に“400億円不正取引”疑惑…「BTS完全復活」に韓国人が感じる“大きな懸念”《現地記者が解説》

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。