2足歩行ロボットが約200万円の激安価格で販売できるワケ
伝統芸能の踊りを見せた人型ロボットを開発し、ロボットキックボクシング大会を開催したのは「Unitree」という企業。
他にもパソコンでお馴染みのレノボや、中国トップクラスの大学卒業者によるロボットのスタートアップ企業など、様々な企業が、平地や階段などを歩くロボットを開発。ロボットの一部機能を詰め込んで簡単にロボットが作れるAIチップなども開発されています。
ちなみに、Unitreeのロボットは10万元(日本円で約200万円)という2足歩行ロボットとしては激安価格で販売されました。
無数の中国企業が部品レベルで関わり、欧米や日韓よりも安い精密部品をつくっているから実現できる価格なのです。日本円で200万円程度なら、手が届きそうですよね。
日本でも猫型配膳ロボットや運搬ロボが普及
日本では、たとえばファミレスで猫型配膳ロボットが配膳に勤しんでますし、倉庫の中でも専用の運搬ロボが動いてます。人口減少で労働力不足といわれているので、そのうち日本でも人型ロボットが導入されてもおかしくはありません。
中国では、二足歩行ロボットはまず車の工場で導入されました。無人の場所で大きい部品などを繰り返し取り付ける作業に向いているようです。
振り返れば、2002年には、東京おもちゃショーでバンダイが「リアル ドリーム ドラえもんプロジェクト」を発表しました。これは、人間と高度にコミュニケーションができ、完全2足歩行を実現するロボットを2010年までに開発することを目標にしたプロジェクトです(2009年に未完成のままプロジェクトは終了)。
また、2足歩行ロボットと言えばホンダのASIMOも有名です。2000年に登場し、2022年3月末の実演をもって引退しました。身長130cm、重量48kgで、時速9kmでの走行が可能な高度な運動能力を持っていたそうです。
昨今、中国で続々とロボットが出てくる中で「そういえば20年前に出たASIMOはどうなった?」という声もたまに見ます。ASIMOは、今も中国人の記憶に残るほど、海外にインパクトを与えたんですねえ。
