生成AIを活用した“AIぬいぐるみ”が激安で登場
またロボット開発において、ChatGPTやGrok、DeepSeekなどの生成AIの登場も見逃せません。生成AIは、人の話や指令を聞いて、解釈して、対話までできる。中国ではそれを利用して、子供用の話し相手となるぬいぐるみサイズのおもちゃを開発。
最初はアリババやバイトダンスが、生成AIをおもちゃに活用しようと考え、ハイテクガジェット系メーカーに投資をして、会話ができるかわいいおもちゃを開発しました。
ところが、深センの中国最大級の電子市場「華強北電気街」で、会話するぬいぐるみが激安で登場するや、ぬいぐるみの種類が激増して大波となり、もともと“AIぬいぐるみ”を開発していた企業を飲み込むほどの勢いになったのです。
激安の“AIぬいぐるみ”は、既存の部品をつけて既存の生成AIを導入しただけで工夫もなく、気の利いた会話もできず、かわいいデザインでもないB級品なのですが、安さは正義、の部分はあります。
中国の怪しいB級品が“リアルドラえもん”として日本の家庭に届く可能性も?
そんなB級品が量産されているという中国記事を読んでいたら出てきたのが、ドラえもんの画像でした。記事を読みながら、「動き回って話すロボットといえば、たしかにドラえもんだな」と納得。
ただ、中国の怪しいB級品が“リアルドラえもん”として日本の家庭に届くのを想像したら、リアリティがあるなと思いつつ、微妙な気持ちになりました。
ちなみに中国では、生成AIを使ってコミュニケーションできる女性向けの商品も登場しています。「夢女対話機」と呼ばれるポケットサイズの機器で、画面に理想の男性が表示されて会話できる商品のようで、有象無象のメーカーから激安で発売されるようになりました。
最近は、生成AIを友だち代わりにして話す大人がいるくらいなので、大人向けにカスタマイズされた商品が出るのは当然の流れかなと思います。むしろ、“リアルドラえもん”は今後、大人向けのロボットとして開発される可能性もあるかもしれません。
写真提供=山谷剛史
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