「お嫁にいけなくなるからやめて」ヌードシーンへの出演をめぐり“梨園の母”と大喧嘩に…
「寺島が演じたのは、背中一面に入れ墨の入った妖艶な女性。ヌードシーンや濡れ場もあったことで、富司は『お嫁にいけなくなる』と出演に強く反対したそう。寺島が2010年に出演したトーク番組『A-Studio』(TBS系)では、富司から『あなたがヌードになるなら私は自殺する』とまで言われていたことを明かしています」(映画ライター)
母の猛反対を振り切って栄光をつかんだ寺島は、その後も『ヴァイブレータ』や『愛の流刑地』といった大胆なベッドシーンのある映画に挑戦。2010年には若松孝二監督の『キャタピラー』で、日本人として35年ぶりにベルリン国際映画祭の最優秀女優賞を受賞し、日本を代表する名優となった。
「男の子ができたら歌舞伎役者にしたい」寺島がフランス人の夫との息子に託した“悲願”
私生活では、七代目市川染五郎(現・十代目松本幸四郎)との長い交際を経て、2007年にフランス人アートディレクターのローラン・グナシア氏と結婚。2012年に生まれた長男は2023年5月、初代尾上眞秀として歌舞伎座で初舞台を踏んだ。
結婚会見で語っていた「男の子ができたら歌舞伎役者にしたい」という夢を現実のものとした寺島。著書『体内時計』では〈女は歌舞伎役者には絶対になれないんだ、ほんの少しの可能性もないんだ。歌舞伎への憧れは、胸の中に封印するしかなかった〉とも明かし、寺島にとって「眞秀くんを歌舞伎役者に育てることは悲願でもあったのでは」と関係者は語る。
大ヒットの『国宝』以前にも、2022年には映画『あちらにいる鬼』で瀬戸内寂聴をモデルにした役を演じるため、自らの髪をすべてそり落としたことでも話題となった寺島。女優として、母として、その存在感はますます高まっている。


