太っていた少年が「2カ月で17キロ」痩せられた理由
――いじめられていたような体型から、どのようにして今のようなスリムな体型になったのでしょうか。
ROLLY 高校生くらいまでは太っていました。バンドもやっていたので、ちょっとスリムになりたいと思っていたある時、お姉ちゃんの部屋に行ったら、鈴木その子さんの『やせたい人は食べなさい』という本があった。油を抜いた食事でダイエットする方法が指南されていて、それに従ったら2カ月で17キロも瘦せまして。
――食事以外は、何か運動などもしていたのですか?
ROLLY していない。ただただ実家の電気屋で働いていただけ(笑)。ギターが弾けるようになって、性格も明るくなっていて、あとは自分のルックスだけがコンプレックスだったので、このときに電気ブタナマズから、ついにメタモルフォーゼできた感じがしました。
――年を重ねて体型が変わるミュージシャンも多い中、ROLLYさんはずっと体型をキープしている印象です。
ROLLY 今でもデビューしたときに着ていた細身のスーツが着られますからね。やっぱりこれは、電気ブタナマズだった過去があるから。今でも心の中には、電気ブタナマズの寺西一雄がいて、どうにかこうにかROLLYを演じている、そんな気持ちですよ。周りから見て、自分が太っているという気持ちは完全には拭い去れません。
――十分スリムなのに、脂肪吸引もされたとか。
ROLLY 30歳くらいのとき、工藤静香さんとデュエットする機会に恵まれまして「あの電気ブタナマズが、あの工藤さんと!」と。これは一大事ですよ。その時に用意されたのがエナメルの衣装で、どうも二の腕から脇のラインがたるんでいるように感じて気になりまして。
マネジャーに聞いても「何でもないですよ」としか言わない。それでも一度気になったらもう仕方がなくて、自分の中のけじめとして「工藤静香さんとデュエットをするならば、それくらいの覚悟を見せなければ示しがつかない!」という思いもありました。それで美容整形外科に行って「ここのお肉が気になるから脂肪を取りたい」と頼みました。
そうしたら先生に「脂肪なんて、少ししかないからこんなのは取れないと思います」言われてしまって。それでも「やってください」と無理やり頼みました。脂肪はやっぱり、ほんのちょびっとしか取れなかったんですけどね。
