ケニアに滞在し、現地の日常やケニア人とのコント動画などを配信するYouTubeチャンネル「さとこ国立公園」を運営する佐藤孝祐さん。

 ケニア人メンバーが日本のネットミームを再現するショート動画や、「初めてカップ麺を食べるケニア人の反応」といったリアクション動画が起爆剤となり、2025年8月現在、チャンネル登録者数は30万人を突破。

 ワールドワイドに活動を続ける佐藤さんに、ケニアでのリアルな生活について聞いた。(全2回の2回目/最初から読む

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さとこ国立公園のメンバー(右から1番目が佐藤孝祐さん/写真=「さとこ国立公園」提供)

「ケニアを深掘りしていこう」とYouTubeチャンネルを方向転換

――「さとこ国立公園」というYouTubeチャンネル名の由来は?

佐藤 “さとこ”は学生のときからずっと呼ばれているあだ名で、“国立公園”はグループ名のような総称を付けたかったんです。最初はケニアだけじゃなくて、アフリカ全土を旅してインタビューするチャンネルを想定していたので、アフリカ全体を表すような意味合いで“国立公園”にしました。

――そこから、ケニアに特化したチャンネルへと方向転換したのはなぜでしょう?

佐藤 2024年の8月から2カ月半くらい、クラウドファンディングでアフリカ縦断をさせてもらったんです。僕が「たけし」と「田中」というニックネームをつけた、ケニア人の友人と一緒に6カ国くらい回りました。当初は、それぞれの国の人たちにインタビューをしながら、彼らがどんな暮らしをして、どんなことを考えているのかを知りたいと考えていたんです。ただ、知り合いもいないので、結局観光地のようなところにしか行けなくて。

――思うような結果が得られなかったのですね。

佐藤 それでケニアに帰ってきたときに、「ああ、僕がケニアにいて、これだけみんなと仲が良くて距離感が近いから、唯一無二の動画が出せるんだ」と気づいて、もっとケニアを深掘りしていこうと思いました。

 そこから、ケニアの文化や食べ物を紹介するようなショート動画を撮るようになりました。動画のスタイルが変わったのは徐々にですけど、アフリカ縦断でその良さを再認識した感じですね。