5期19年のベテラン市長

 私には本を買い上げるようなお金はないし、もう有権者に自分をアピールする必要もない。

 私は2002年に落下傘候補として千葉県鎌ケ谷市の市長選挙に立候補し、市長に就任した。以来、5期19年にわたって市長の職にあり、その間には千葉県市長会会長も務めた。

 しかし、ある出来事をきっかけに市長を辞職し、2021年の衆議院選挙に出馬したものの落選し、職を失った。この落選により政治家としてはひと区切りをつけたつもりだ。だから、もう有権者にも、政界にも、遠慮も忖度もない。怖いものは何もないのだ(妻と娘だけは少しだけ怖い)。

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市長たじたじ日記――落下傘候補から、5期19年、市長務めました (日記シリーズ)   

 本書が面白いかどうかは読者のみなさんのご判断にゆだねるしかないが、きれいごとを抜きに書いたことだけは約束できる。

次の記事に続く 「ランチは572円のコンビニ弁当」職員の飲酒運転にドギマギしたことも…前・千葉県鎌ケ谷市長(64)が明かす「“優雅とはほど遠い”市長の日常」

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