訪問診療は一般的には月に1、2回の頻度で医師や看護師が行います。かかりつけ医を選ぶ際には、訪問診療を行っているかどうかもひとつのポイントになります。

『介護・老後で困る前に読む本』より 出典:ミサワホーム株式会社提供資料をもとに編集部作成

「訪問」「通い」「宿泊」の機能をあわせ持つサービス

②小規模多機能型居宅介護

小規模多機能型居宅介護とは、利用者ができる限り自立した日常生活を送れるよう、「訪問」「通い」「宿泊」の3つの機能をあわせ持つサービスのことです。

「訪問」はホームヘルパーが利用者の自宅を訪問し、食事・排せつ・入浴などの介助、掃除・洗濯・買い物・調理などの支援を行います。「通い」は利用者の施設への送迎を行い、食事や入浴などの介助、書道・生け花・体操などのレクリエーションプログラムや、リハビリテーションプログラムを提供しています。「宿泊」は利用者の施設への宿泊を受け入れ、食事や入浴の介助、機能訓練などを利用者に応じて提供しています。

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私のこれまでの経験では、小規模多機能型居宅介護は利用者やご家族の満足度が非常に高いサービスのひとつです。「訪問」「通い」「宿泊」の3つの機能を組み合わせて利用することで、住み慣れた地域での生活を継続でき、手続きはひとつの事業所と契約するだけなのでシンプルです。また、3つのサービスを横断して提供しているため、常に顔なじみのスタッフにケアしてもらえるというのも心強い利点です。利用回数の制限はなく、利用者の体調や介護者の状況に合わせて柔軟にサービスを選択でき、サービス費用が月額定額制で予算を立てやすいというメリットもあります。

必要時に専門家が自宅に訪問してくれる

③定期巡回・随時対応サービス

定期巡回・随時対応サービス(正式名称:定期巡回・随時対応型訪問介護看護)は、「訪問看護サービス」「定期巡回サービス」「随時対応・訪問サービス」の3本柱から成ります。

「訪問看護サービス」は主治医の指示があった場合に看護師などが利用者の自宅を訪問し、療養上のお世話や必要な診療の補助を行います。介護サービスのみの利用でも定期的にアセスメント(利用者の心身の状態、希望、取り巻く状況などを正しく評価・分析し、適切な対応をとること)を行います。