『ワイルドサイド漂流記 歌舞伎町・西成・インド・その他の街』を刊行したルポライターの國友公司さんが、人気Podcast番組「アルコ&ピースの#文化人が1番やばい」に登場!
「就職したくない」という切実な思いから始まったアジアでの“沈没生活”や一風変わったアルバイトについて、アルコ&ピースのお二人に徹底的に深掘りしていただきました。昨日配信された放送のダイジェストをお届けします。
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海外での“沈没生活”のためにヤバい客と対戦
平子 (國友さんのプロフィールを見て)せっかく入った大学を休学して、自転車で東南アジアを放浪中に“沈没生活”を経験、と。初めて聞く言葉なんですけど、これはどういうことなんでしょうか?
國友 旅行者界隈では知られた言葉なんですが、観光を一切せずに、昼まで寝て、適当にプラプラして、ずっと同じ場所に居ついてしまう生活のことです。
平子 やさぐれバックパッカーみたいな。
國友 「外こもり」とも言うんですけど、日本の子供部屋に引きこもるんじゃなくて、海外の激安ホテルに引きこもるような生活ですね。
平子 国で言うとどのへんに行ったんですか?
國友 香港から中国、ベトナム、ラオスを経てタイまで自転車で頑張って走りました。時々沈没しながら、だいたい1日100キロくらい走っていました。
平子 (放浪の)元手はあったんですか? ある程度日本でお金を貯めて持っていった?
國友 これは全然公表しているんですけど、学生の時に男性を相手にした“男娼”をやっていて。ずっとお店の指名ナンバーワンを張っていたんですよ。
酒井 月にどのくらい稼いでいたんですか?
國友 50~60万ぐらいですかね。そのお金を貯めて海外に行きました。
平子 学生の時の50~60万なんて、今の850万みたいなもんだよ。でも、精神的にしんどくはなかったですか?
國友 いや、ありましたね。客のおじさんが夢に出てきたりしました。
平子 夢にまで?
國友 結構変態な客が多かったんですよね。
酒井 変態ってどんなレベルですか?
國友 3人くらい覚えている人がいるんですけど……。
平子 変態三羽烏が。
國友 (水着の下に着る)スケスケの使用済みサポーターを穿かせようとしてくる「サポーターマニアおじさん」とか、「腹ボコおじさん」とか。
酒井 腹ボコおじさん!?
國友 その人は埼玉県の鴻巣から宇都宮線に乗って上野まで通って来ていたんですけど、筋肉ムキムキの男性がおじさんの腹を殴り続ける動画ばかりを配信している有料エロ動画サイトを運営していて。僕もそのおじさんの腹をずっと殴らされていました。
酒井 えぇ~……(笑)
國友 ちなみに店では店長がいつもノラ・ジョーンズのアルバムを流していて、1人施術するうちに、ノラ・ジョーンズのアルバムが1周するんです。今でもカフェでノラ・ジョーンズが流れると当時の記憶が浮かびます。曲順も覚えていますね(笑)。




