軽嫌いの義父、「騙そうとしている」と怒り露わ
「それまで車がなくても不便は感じていなかったのですが、妊娠中に義両親から『援助するから車を買ったらどうか』といわれ、ありがたく100万円ほど出してもらったんです。
維持費の安い軽で探し、ムーヴキャンバスのシックなベージュが気に入って買いました。でも、ナンバーが黄色だと統一感がなくなるように思えて、白いナンバーを選んだんです。
その後、子どもが生まれて落ち着いてからは月に一度は義実家に帰るようにして、毎回それとなく『車があって助かっています』といった感謝も伝えていたんですね。
でも半年くらいして、義実家を訪れた際、出迎えてくれた義父がいきなり『この車は軽自動車なのか?』と。夫がそうだと答えると、家に入るなりお説教が始まって……。なんでも『街で同じ車が黄色いナンバーをつけているのを見て、血の気が引いた』と。
軽自動車はみっともないし、危ないし、軽なんかを買わせるつもりで援助したんじゃないと。ナンバーの色を変えたことも、『騙そうとしているようで気分が悪い』といっていました。
こちらとしても、正直100万円の援助で『軽以外』なんて条件がつくとは思いもよらず……。その日は早めに退散し、夫と話し合った結果、車は売って、援助してもらったお金は返すことにしました。正直、義実家に帰るとき以外は車なしでも問題なかったですしね」
とくに「軽は貧乏人の乗り物」といった偏見を抱いている人ほど、「白ナンバーの軽」に対して不愉快に感じるのかもしれない。軽を「格下」と見なしているからこそ、白ナンバーの軽があたかも「身分を詐称している」かのように思ってしまうのだろう。