「もう死のう」精神的に追い込まれて福井の山奥に失踪

――経済的な困窮と親との不仲で、精神的に追い込まれたそうですね。

ちゅきめろでぃ そうなったのが、さっきも話した2021年11月のことで。YouTubeから受け取った収益が、5万円しかなかったんですよ。その数字を見た瞬間に「終わったな」って。当時の収入源はYouTubeしかなかったし、登録者数も案件が取れるような数ではなくて。

「こんなに稼げない私って、なんなんだろう」がピークに達して。そこへイヤなことが3つくらい続いて「もう死のう」と思っちゃったんです。で、住んでた名古屋から福井の山奥に向かってしまって。

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――福井を選んだわけは。

ちゅきめろでぃ 配信を始めるまでバイトしていた先が、福井だったんです。ラジコン屋さんで、泊りがけでバイトしてたんですよ。そこの店長は、バイトする間の宿を取ってくれたり、配信の活動を応援してくれたり、すごく良くしてくれた方で。そういう縁のある場所でもあったので、福井に行ったんだと思います。

 その店長さんや友だちが私を捜し出してくれて、いまこうしていられるわけなんですけど。

――福井の事件は衝動的なものだったのですか。

ちゅきめろでぃ いや、すこし前から「あ、近いうちに死ぬな」みたいな思いがあったんです。「なんにもできずに生きるぐらいだったら、死んだほうがいい」と考えてるところがあって。私、昔からそういうところがあるんですよね。ポーカーのオールインじゃないけど、「常に自分のすべてを賭けてやってみて、ダメだったらなにもかもすべて放り投げてやる」っていう。それで、福井の山奥へ。

「生まれ変わった感覚はありました」失踪事件後、タトゥーを入れた理由

――福井事件から、すぐに復帰できましたか。

ちゅきめろでぃ 2022年の頭まで引きずってました。でも、タトゥーを入れたことによってポジティブになってきて。

――退路を断って、配信者やインフルエンサーに徹するみたいな意味付けでタトゥーを。

ちゅきめろでぃ もともとタトゥーが好きで、入れたかったんです。お父さん、お母さんが入れてたこともあって、「いつか自分も入れたいなあ」って。

 そういう親のもとで育ったので、タトゥーにまったく抵抗がなくて。逆に、みんながタトゥーに抵抗を抱いていることが、不思議でならなかったんですよね。

 

 たしかに、入れた直後は生まれ変わった感覚はありましたね。死んでもいいと考えていた時期だから、「タトゥーがあろうとなかろうと、死んだらどうでもいいでしょう」って。それに勘当状態だったし。「親も消えたし、誰もなにも言わない。私、最強。ガッハッハ!」みたいな。