自分が自分らしくいるための道を選ぶための彼との別れ

――彼がシンディさんを変えたんですね。

シンディ 帰国したら結婚しようと思っていました。でも、実際に帰国してみたら、彼自身が彼の家族や家業の都合を優先せざるを得ない状況であることがわかったので、遠距離恋愛という形を選んだんです。

 最初は本当に辛かったですね。1年以上一緒にいた彼と一緒にいられなくなって、寂しい夜を過ごすわけじゃないですか。毎日泣きながら電話していました。

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――シンディさんは東京を拠点にお仕事を続けられていたんですね。

シンディ はい。それで、実は——彼とは5月にお別れしてしまったんです。

写真=深野未季/文藝春秋

――さみしさに耐えられずに?

シンディ さみしい一方、私は世界一周の経験を活かして、いろんなジャンルのお仕事がどんどん決まっていくことが本当に光栄でした。でも、どんどん人と出会って、打ち合わせも増えて飛び回るようになると、彼は彼で、私がどこかに行ってしまうようで理解が追いつかなかったんだと思います。多分、ずっとそばにいてほしかったのかな。

――急に離れた反動がきたんですね。

シンディ 自分に嘘をついて彼との人生を選ぶより、自分が自分らしくいるための道を選ぼう。そう思ってお別れしました。

 でも、無事に帰ってこられたのは彼のおかげなので、たとえお別れしたとしても、彼に感謝していることに変わりはありません。幸せになれる相手と出会って、お互い良い人生を歩めたらいいなと思っています。

本人提供

自分の足で立つ女性になりたい

――今後のビジョンを聞かせてください。

シンディ 今年は自分自身を成長させる年にしたいので、恋愛はちょっとお休みでいいかな。

 私は今まで自分から人を好きになったことがなくて、好きって言ってくれた人の中から今の私が求めている条件に合う人を選んできたんです。だから、次の恋愛では「こういう人」という条件ではなく、自分の心が動く人、私を自由にさせてくれて、安心感と休息を与えてくれる人と付き合いたいんです。

 まずは、相手に依存するのではなく、自分の足で立つ女性になろうと思っています。