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朝のラッシュアワーでも人はわずか
横浜駅のお隣、神奈川駅は京急線の駅だ。別の駅といっても横浜駅からは1kmほどしか離れていない。
その横浜駅とて、端から端まで歩けば10分では足りないくらい広いのだから、そういう意味では神奈川駅も横浜駅の一部のようなモノ、などと言ってもいいくらいの小駅である。
とうぜん各駅停車しか停まらないし、お客の数も京急線で一番少ないという。
東海道線や京浜東北線の線路が並ぶその脇に、人がすれ違うのがやっとなくらいに細長いホームが向かい合う。朝のラッシュアワーでも、これで充分な程度しかお客がいないということなのだろう。
駅前には“大ターミナル駅・横浜”の影が…
階段を登って橋上駅舎から外に出ると、そこは青木橋の袂であった。
青木橋は第二京浜、国道1号がJR線や京急線などの線路を跨ぐ跨線橋だ。なんでも日本で初めての跨線橋なのだとか。
そのすぐ東側の青木通り交差点で第二京浜と第一京浜(国道15号)は合流し、そのまま横浜駅の前を通って西へと進んでゆく。
それだけの大動脈だから、青木橋にはクルマがひっきりなしに行ったり来たり。
橋の上から南を見れば横浜駅とその周辺の高層ビル群が間近に見えて、眼下には数え切れないほどの線路が並ぶ。
東海道線がやってきたと思ったら次は京浜東北線。はたまた京急線も端っこを。
大ターミナル・横浜の影は、神奈川駅前をも覆っている。



