配信者も視聴者も30〜50代が中心

ふわっちは、jig.jpにより2015年にリリースされたサービスだ。同社の「2025年3月期決算説明資料及び事業計画並びに成長可能性に関する事項」によると、同サービスを利用する課金者及び配信者の主力世代は30〜50代。その割合は、課金者で77.9%、配信者で71.3%に及ぶ。10~20代の課金者が多い他のライブ配信サービスとは一線を画している。

月間の課金ユーザー数は約4万人、1人当たりの課金額は2万9195円という(2025年1~3月期の月平均)。

配信者はアマチュアメインで97.1%を占める。SHOWROOMなどの事務所に所属するタレントやモデルなど若い女性によるキラキラした配信とは違い、生活感があふれる配信が多い。閲覧者数も全体に少なめで、「11」「19」「35」など、2桁ということも多い。

ADVERTISEMENT

若い女性配信者もいるものの、全体に年齢層が高い配信者が目立つ。中学1年生から不登校で引きこもりという中年男性が自分語りしていたり、白髪の高齢女性が台所らしき場で悩みを告白していたり、女性が「残金200円たすけて」という配信をしていたりするのだ。

ポイントを即、現金化できる仕組み

ふわっちでは、視聴者からの投げ銭がポイントとなり、ポイントに応じて報酬が支払われる仕組みとなっている。各配信における視聴者数やコメント数など、配信の盛り上がりに応じて各種ランキングのランクが決まり、ランクによってもポイントが得られる。

サービス内では1ポイント=1円で、1ポイントから換金できる。YouTubeでは最低8000円以上にならないと振り込まれず、翌月以降に繰り越されることを考えると、収益を得やすい場と言えるだろう。

つまりアマチュアでも稼ぎやすいプラットフォームと言えるのだが、さすがに何もしないで稼ぐことは難しい。盛り上がれば収益に直結するため、どうしても配信は過激化しやすくなっている。