東京・新宿区内にあるマンションの浴室内から男性(当時35歳)の遺体が見つかった今年7月の事件。男性の知人であった北誠一被告(30)と、北被告の友人の梨本俊弘被告(31)が死体遺棄罪で逮捕・起訴されていたが、きょう22日、警視庁は男性を殺害し現金などを奪ったとして、北被告を強盗殺人容疑で再逮捕した。

「週刊文春」は、事件の当日に北被告から“犯行予告LINE”を受け取ったという知人から話を聞いていた。

「北が逮捕されたと聞いても、まったく驚きませんでした」ーー。

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(初出:「週刊文春」2025年8月14日・21日号。年齢、肩書は当時のまま)

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〈やっちゃいましょおお〉〈明日これますか〉

 2025年7月2日、死体遺棄の疑いで逮捕された北誠一容疑者(30)は、逮捕10日前の6月22日、幼馴染のA氏にこのようなLINEを送っていた。そして、この直後、凶行に及んだのである――。

「住所、職業不詳の成瀬壮一郎さん(35)の遺体が発見された部屋は、AVのスタジオとしても使用されていた」(社会部記者)

北誠一被告

 北は、容疑を否認しているという。だが、警察は、北が死体遺棄だけでなく、殺人にも関与しているとみて捜査を続けている。

「成瀬さんの頭部には、金属バットで殴られた複数の挫裂創があった。6月24日までに殺害されたとみられています」(同前)

「金に貪欲」知人が明かす“北の素顔”

 被害者の成瀬さんは、歌舞伎町内で有名な存在だったという。なぜ事件は、起こってしまったのか。

「理由なんて単純ですよ。金目的でしょう」

 冒頭のA氏はこう明かす。

「金を持ってる人間であれば、狙うのは誰でもよかったんですよ。でもね、北は、別に金に困っていたわけじゃないんです。金に貪欲で『もっと金がほしい』といつも言っていた。大金を得る手段として今回の事件のように暴力的な手段を取っただけ。北にとって、金を得ることができるなら銀行強盗でもなんでもよかったんですよ」