集結して歓迎してくれたイサム家 しかしその一方で…
――みどりさんは、イサムさんのご両親と会うときはどんな心境でしたか。
みどり 絶対に反対されると覚悟していたので、「なにを言われてもしょうがないな」みたいな。だから、行くのがすごく怖かったです。
イサム 「実家に行こう」って何回も誘ったんですけど、なかなか「うん」って言ってくれなかったですね。
みどり こちらは怒られに行くようなもの、という感じだったので。でも、ご挨拶に伺ったら「みどりちゃん、いらっしゃい!」と、ものすごくフレンドリーで。その日はイサム家が集結していて、おばあちゃんもいたし、お兄ちゃんもいたし、お兄ちゃんの家族もいて。
とにかくウェルカムな感じで、「ご飯いっぱい食べてね」って温かく受け入れてくれました。
――イサムさんのご両親は、みどりさんと年齢が近い?
イサム 両親はふたりとも63歳で、みどりより9歳年上になりますね。
――みどりさんも、ご両親にイサムさんのことを話しているわけですよね。
みどり 「そういう人ができたよ」みたいなことは言ったけど、年齢とかは話はしてなかったんですよね。で、イサムと私の実家へ挨拶に行ったら「30歳なの? いやいや、ちょっと考え直して!」って反対されて。「みどりは51歳で子どもも産めないのに、初婚になるんでしょう。そんなのご両親に申し訳なくて」と言っていました。
「あなたもあなたで、また悲しい思いをしたらどうするの。フラれるかもしれないでしょう」と、とにかく私の親は大反対でしたね。
大反対だったみどりさんの母親に用意したサプライズ
――イサムさんはそれを聞いて黙っていられるものでしたか。
イサム みどりのお母さんに「イサム君には同い年の人と結婚して、子どもを産むっていう、普通の結婚をしてほしい」って言われて。それはすごく覚えてるんですよ。
で、その場でちょっと反論させてもらって。「お母さん、普通の結婚とか普通じゃない結婚とかっていうのは僕のなかにはなくて。自分が本気で好きになったのはみどりだから、そこに子どもが産める産めないは関係なく、年齢も関係ないんです」って言わせてもらいました。
みどり 時間をかけて私の親も仲良くしていけば、いつかはわかってくれるんじゃないかって思っていたんですけど、そこでイサムがサプライズを。
――どんなサプライズを。
イサム 一念発起してマイホームを買ったんです。まず契約して、間取りとかいろいろ決めて。工事が進んでいる段階で、それを手土産にみどりの実家に行きました。僕の覚悟を見せたかったんです。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。



