みどり おかしいんですけど、みなさん「してあげないといけないのに、それが体力的にできない」といった考えや気持ちが根底にある。「尽くしてあげなきゃいけない」と思っちゃうんですよ。
なので、私は「そうじゃないんじゃない?」と相談者さんにも伝えてます。そうじゃなくて、ふたりで満足できる方法をお互いに考えてほしいって。
「我慢してやらなきゃいけない」「やってあげないと相手がどこかに行っちゃうんじゃないか」
――イサムさんはそのあたりの不満はないのでしょうか。
イサム 不満はまったくないです。どちらかといえば、妻に尽くしたいタイプなので。まず、夫婦ってそもそも対等じゃないとおかしいじゃないですか。
みどり 義務みたいになっちゃうと、「我慢してやらなきゃいけない」とか「やってあげないと相手がどこかに行っちゃうんじゃないか」とか考えがちになる。実際、そういう女性って少なくないんですよね。「不安だけどがんばるしかない」みたいな。
イサム それって、結局は愛がないよね。
みどり 本当の愛じゃないよね。
――つまるところ、愛ってなんだと思います?
イサム 誰かを大切に思う気持ちですかね。
みどり 私もそうだと思います。お互いが幸せでいられるために、相手に思いやりを持って接していられるかということだと思います。
――イサムさんも相当ですけど、みどりさんもものすごく幸せそうに見えます。
みどり ありがとうございます(笑)。私を昔から知ってる人から、すごく変わったって言われるんですよ。「こんなに笑いの沸点が低かったっけ」「そんなに笑う人だっけ」みたいな。
それも踏まえて、まわりの人たちは「イサム君でよかったね」って。
「出会ってから自分の考え方が180度変わった」
――イサムさんは「男性として一家の大黒柱でいなければいけない」みたいな考えにとらわれたりしていますか。
イサム いますね。やっぱり大黒柱として、妻とこのマイホームを守っていかなきゃいけないっていう。マイナス要素じゃなくて、むしろプラス要素として、それは常に念頭においています。それが仕事のモチベーションにもなりますし。
みどり 私は前の結婚から学んだことがあるんです。夫と会社をやっていたので、そこを離れてしまうと自分では稼げないというか、「50歳からどうやって生きていけばいいの?」って、ポーンと放り出された気がしたんです。仕事もどうしたらいいか分からない、どうやって生きていけばいいか分からない。でも、そこで「自立をしなきゃダメだ」って思ったんです。
イサムっていう存在がいてもいなくても、私自身がいろんな意味で自立してないと何事もやっていけないと思っていて。だから、夫の給料だけで生活していこうという気持ちが私には皆無なんです。
私は私で働いて稼いでいく。そういう意味でも、頼りたくないって。
イサム はじめて聞きました。ビックリしました。
――イサムさんとの再婚で自立もできたと。
みどり そうなんです。いろんな意味で新しい自分を発見できたというか、イサムと出会ってから自分の考え方が180度変わったんです。
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