昭和の楽曲が好きなイサムさん
――50代と30代ですから、趣味や嗜好、体力的な面でギャップが生じることは?
みどり イサムは私よりも昭和なんですよ。最初は私に合わせてくれてるのかなと思ったんですよね。聴く曲とかも、荻野目洋子さんとか、BOØWYとか、私でもあんまり聴かないようなのをいつも車の中でかけているから、「別にそんなに気にしなくてもいいよ」って言ってるんですけど。カラオケで歌う曲とかも郷ひろみさんとか、やたら昭和なんですよね。
イサム 両親が車の中で流していて、よく聴いていたんです。
みどり 食べ物のギャップというのもあんまりないというか。焼肉とかも「脂っこいから」と言って、あまり食べないし。
イサム 僕、冷ややっことかキュウリの浅漬けとか野菜炒めとか、そういう素朴な料理が好きなんですよ。
――21歳離れていると、健康や寿命についても考えてしまいそうですが。
みどり 普通に考えたら、21歳上の私のほうが先に亡くなる可能性が大きいじゃないですか。YouTubeのコメントにも、「5年先はわからないよ」「10年先はわからないよ」みたいなことが書かれますね。
でも、その5年先、10年先のことは考えられないんです。21も離れているからこそ、「明日死んでもいいように、いまを楽しもう」みたいなスタンスなんですね。
病気になったり、介護が必要になった場合のことは、ふたりでたくさん話し合ってきてますけど、なってみないと実際のところはどうなるかわからない。「介護が必要になったら捨てられてもいい」って覚悟です。
イサム 僕はわりと先のことは考えるようにしてます。でも、みどりのそういう気持ちも知っているから、なにをするにも行動を共にしてますね。
女性が年上のカップルや夫婦から悩みが寄せられたりも
――YouTubeを通して、視聴者から悩みを聞かされたり、相談を受けることはありますか。
みどり 私たちのような、女性が年上のカップルや夫婦からの悩みは、けっこう多く寄せられますね。その多くが性に関する相談で。自然なことですが、女性って更年期になったり、体力もなくなってくるから、そうした行為がつらくなってくるんですよね。
それで「どうしたらいいですか?」って聞かれるんですけど、私も54歳だからみなさんと一緒で体力もないです。でも、そうだったらそうで解決策はあると思うんです。
イサム 僕もそこは大事だと思って、ものすごく考えています。体力面でも精神面でも、みどりがつらくないようにって。
みどり いまのところ、私が苦になるといったことはないです。「疲れるからイヤだ」とか、そうした感覚もなくて。
――年齢差関係なく、そもそもパートナー同士でしっかり話し合うべきことですよね。
みどり そうなんですよ。でも女性って、どこかで「相手に尽くさなきゃいけない」っていう気持ちがあって。
イサム それはおかしいでしょ。絶対に違うよ。




