引退からはや8年。それでもいまだに、トレンドに名が挙がる堀北真希。2015年8月に世間を驚かせた、俳優の山本耕史との“交際0日婚”から10年を迎えた。

 昭和のギリギリ最後、1988年10月生まれ。平成を代表する美しき俳優の一人である。活動期間は2003年から2017年の14年間とそう長くないし、正直、とびぬけて演技がうまいと思ったことはない。それでも、彼女が出たドラマや映画の多くは「あの役は堀北真希以外は考えられない」となるのである。

堀北真希(2007年撮影) ©文藝春秋

「元気かな、復活しないかな」コールがやまない

 2005年のブレイク作「野ブタ。をプロデュース」では、亀梨和也と山下智久の間に挟まれるヒロインを演じたが、大人気ジャニーズ(当時)アイドルに挟まれて、あの独特の暗さ、あざとさゼロを保てるのは、堀北真希ならでは。2007年の大ヒットドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」(イケパラ)の芦屋瑞稀役は、もはや伝説。今なお「イケパラ」という4文字が出ただけで、「堀北真希ちゃん元気かな、復活しないかな」と多くの人がSNSでコメントしたくなるほどだ。2011年に前田敦子主演でリメイクされたが、堀北と比較され炎上。令和版が作られても、やはり同じことになりそうな気がするのである。

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 テレビアニメ化も現在進行中で、8月24日にキャスト&スタッフが解禁され楽しみな限りだが、毎回、やはり堀北を思い出すのだろう。

堀北真希(2006年撮影) ©文藝春秋

 声優としても、2023年に大人気のナゾトキ・アドベンチャーゲーム「レイトン」シリーズの新作「レイトン教授と蒸気の新世界」のニュースが出た際には、彼女が声を担当していたルークについてコメントが殺到。「レイトン教授の新作嬉しいけどルークをどうするかが気になる...ルークは堀北真希なんだよ...」「声だけでも復帰してほしい」と、彼女の不在を惜しむ声が多数上がった。こちらは今田美桜が後任となったが、彼女が予想以上に堀北真希の声と近く「堀北ルークが少し大人に成長した感」を出すことに成功して、おおむね好評となっている。