制限時間はわずか4時間ほど

 潮位によって島の露出時間が変わるわけだが、筆者が訪れた日は2025年5月13日。この日は大潮で最干潮時刻が12時9分となっている。9時には現場に待機し、様子をみると、和賀江島の先端はすでに露出していたが、まだ渡れる状況ではなかった。

こう見ると確かに島である

 10時まで待って完全に地続きになったところで先端へ向けて出発した。実際に歩いてみると遠目で見るより岩は大きく、それぞれに隙間があって不安定だった。さらに岩の表面はほとんど海中に浸かっているため海藻が生い茂っている。

サンダルではなくピン付きの磯靴を用意した方が安心だ

ADVERTISEMENT

 やっとの思いで先端まで辿り着いたのだが、ここで安心してはいけない。釣りを開始する前にもう一度潮見表で上げ潮の時間を確認する。最干潮の2時間前にエントリーできたので、帰りも干潮時刻から2時間を目安に、14時前後には撤収できるようアラームをセットした。先端から水没するなら上げ潮の様子をみて引き返せばよいが、先端が一番海抜が高いため油断していると島に取り残されてしまう。