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キスシーンNGの俳優たち
「キスシーンは“事務所NG”という俳優が多い。若い子ならばともかく、一定の年齢以上の男女を描くのにキスシーンが駄目とかいうのはどうかしている。また、さらには上半身裸NGなんていう男性俳優もいる。わざわざ脱がせたいというのではなく、物語の筋でそういうシーンになることもある。30歳を過ぎた、そんな男性俳優が主演を張っている国は、世界中探しても日本くらい」
そして芸能プロダクションの指示で、脚本が書き直されることは日常茶飯事だった。
「ある俳優の出番が少ないというクレームがその所属プロダクションから出て来ることがある。そうなると、その俳優の出番を増やす。本来登場人物が1対1で向き合う緊迫したシーンが、1対2になる。
そうすると、今度は別のプロダクションから、あちらの出番が増えたならばこちらもという話が来て、1対3になってしまうこともある。そういうことが繰り返されれば、面白いドラマが出来るはずがない。まともな作品を求める人は日本のテレビドラマを観なくなる。当然、視聴率が落ちていく」