——結婚相談所のマリーミーが洋服まで作るようになったのはどういう経緯があったのでしょうか。

れいあさん マリーミーではファッションのアドバイスや、お買い物に同行して一緒に洋服を選ぶサポートなどをしているんですが、婚活に向いたファッションって本当に少ないんですよ。

 同行サポートの前に百貨店などを回って半日ぐらい下見しても、全然ちょうどいいものが見つからないこともよくあります。それなら自分で作ってしまおうと。

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——そこまで服装は大事なのですか?

 

れいあさん お見合いする前の時点では写真で判断するしかないですし、実際にお会いしてもその次に進めるかどうかは服装で大きく変わります。

 華やかなピンクやブルー、花柄、チェックなどがいいですね。ツイードのような生地にニュアンスがあるものもいいと思います。

服や髪型が違うだけで、お見合いが数秒でNGになってしまうことも

——他にも大事なポイントがあったりするんですか?

れいあさん 写真撮影したお洋服を来てお見合いに行くのも大事です。写真を見て「この人に会ってみたい」と思うわけですから、イメージ通りの姿で来てくれた方が声をかけやすいし印象もいい。

 写真撮影した時の服やメイク、髪型から変わっていると「違うじゃないか!」となってしまうこともあります。初対面の何秒かでNGになってしまうんです。

——せっかくのお見合いが一瞬でNGに。

れいあさん 特に男性は見た目から入る方が多いのは現実です。綺麗にして来てくれたらやっぱり嬉しいし、スタイルや血色感も好感度を左右します。

 暑い日でも男性はスーツで来てくださる方が多いので、女性がだらんとした黒い服でいくと「喪服で来た」とか「お葬式かと思った」とコメントがつくこともあるんです。

母の植草美幸さんと小さい頃のれいあさん 本人提供

——厳しいですね。

れいあさん そんなに大事な服装なのに、いざ探そうとすると全然見つからない状況で、もう自分たちで服も作ってしまおうとなったわけです。

 マリーミーの会員の女性は仕事が忙しくて婚活ファッションのお買い物に長時間かける余裕がないケースも多いので、それなら会社で服をそろえてヘアセットもメイクもして、撮影まで一か所でできたら便利だよね、と。