「ザ・ノンフィクション」で大きな反響を呼び、年間2000件以上の恋愛・結婚についての相談を受ける結婚相談所マリーミー代表・植草美幸さん。みずから受け持つコースでは成婚率80%を達成するなど業界異例の結果を残しています。

 ここでは話題の新刊『結局、女は「あざとい」が勝ち』(清談社Publico)から一部を抜粋。この本は、架空の3人の女性をモデルにしたストーリー形式で、フィクションではあるものの、婚活現場で実際によくある相談やその解決策が具体的に解説されています。今回は、33歳の真衣さんという女性をモデルにして、「あざとい」ことは悪でなくプラスであるという、植草さんの婚活論を紹介します。(全3回の1回目/続きを読む

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「あざと女子」になって欲しいものを手に入れたい

「行動しよう」

 そう決心した真衣は結婚相談所マリーミーに入会。さっそくカウンセリングを受けることになった。

「そんな自分を変えたいから、今日は私のところに来てくれたんでしょう?」という植草の言葉に、真衣は力強くうなずいた。

真衣 私、変わりたいんです! 友だちに言われたんです。私は行動しないのに文句ばかり言うって……。本当にそのとおりだなって。このまま何もしないでいたら、私の人生、いいことなしで終わっちゃいます。私もできることなら、「あざと女子」になって、自分が欲しいものを手に入れたいんです。

©︎cake_and_steak/イメージマート

植草 とっても素敵な心がけだと思う。その気持ちがあれば、きっと大丈夫。「行動しないのに文句ばかり言う」って言っていたけど、そういう女性は多いの。いつも後出しで文句ばっかり。そのくせ自分からはいっさい動こうとしないし、何かを変えようともしない。幸せが自分のもとに舞い込むのをただボーッとして待って、行動できる人をうらやんでいるだけ。

真衣 うう……はい。私のことです。